いよいよ新学期だ
学校に向かうのに不安はいっぱい・・・
登下校は都合が合えば姉さんがしてくれる事になった
都合が合わない時は桂さんか、他の誰かに頼むか・・・
まだ数ヵ月は歩けないしね
仕方ない・・・
「姉さん、学校までよろしくお願いします」
「んん・・・てかさ、もうしばらく入院してた方がよかったんじゃ」
姉さんが心配そうな顔をする
「姉さん、大丈夫。それに友達もいるしね」
「そっか・・・そうだよね!」
香織は学校近くのアパートに住む事になったからもう一緒に登校はできない
学校についた
車椅子に乗って深呼吸
「姉さん、いっ・・・」
抱き締められた
そんなに心配しなくても、、、
「学校休みなさい、、」
「何を今さら、、大丈夫だってば、、」
「ん・・・、、」
「姉さん、行ってきます!」
「うんっ、、」
姉さんが車で行くのを見送った
いつもより視線が違う
うーし!頑張ってクラスまで行くぞっ
幸い学校にはエレベーターもある
車椅子用の坂もある
「みずきぃいい!」
あ、野球部の子たち
「おはよー♪」
「なにヘラヘラしてんだ!怪我ダイジョブか!?」
「しぬよりマシなレベルー♪」
「重症じゃねぇか!」
車椅子押してくれるなんて、、、
もう何回もありがとうって言った、、
やっぱり・・周りの人を大切にすれば自分も大切にされるもんだね
「瑞希、姉ちゃんは?」
「仕事行ったよ」
「もしもの時に連絡するかもしれないからメアドとか教えてくれ!」
「だぁめ♪」
「のぉおん!」
学校のエレベーター、初めて乗るな
ボタン、結構高い位置にある・・・
自分じゃ押しにくいや・・・・野球部の子たちに感謝感謝
「知ってるか?エレベーターの霊の話」
「やめれー!」
「瑞希お化け苦手そうだよな」
「誰だって苦手でしょーがっ」
エレベーターの扉が開く
そこに村田先生がいた
「おはよう、待ってたよ」
え?、、
「そうか!結愛ちゃん結婚しよう!」
「いや、俺としよう!」
「俺と子作りしよう!」
こいつら・・・、、
「おだまり」
村田先生の一言で彼らは黙った
でもなんか嬉しそうな顔
「クラスに行く前に職員室に寄りなさい、私が押していくから」
「はい・・あ、へーきです。自分で」
「よいよい」
村田先生に背後をとられるとどうもむず痒い、、
「瑞希、後でな!」
「うんっ、ほんとにありがとね!」
「おうっ」
友達っていいよね・・
※元投稿はこちら >>