荒い吐息
体を舐めまわされている
全然気持ちよくない
感じない
「先生・・・先生」
胸を揉まれる
こんなの気持ちよくない
瑞希くんだけの体にされてしまってるから
彼と付き合ってた時は感じたのに
すごく下手に思える
「このまま犯して・・・子供を作って、僕のそばに」
「君はさ」
「・・・・そしたら・・貴女を離さなくていい、ずっと愛してあげられる」
「君は私の何がほしいの?」
「・・・・」
西野くん、そんなに狂おしいほど私が好きなの?
どうして?
目が合った
西野くんはうつむいて離れた
「すみません・・」
「犯さないの?」
「はい・・・乱暴にしたくないです」
私は服の乱れをなおした
西野くんはうつむいたままベッドに座った
私は西野くんの頭を抱いてやさしく撫でた
「諦めて・・・次に進んで」
「はい・・・」
「すごく一途なんだね」
「はい・・・」
「私もそうなんだよ」
「え?」
「私もさ、弟に会うためにストーカーじみた事したから・・・」
「先生・・・」
「もう・・・寝よう」
「はい・・・」
「私は明日、ここから出てく・・・好きにしていい、抱きたいなら抱けばいい」
「はい・・・」
西野くんは優しくだきしめてきた
二人でベットに入って
私も抱きついて優しく背中を撫でた
「先生・・・愛してます、さようなら・・・」
「・・・さようなら」
キスをしてきた
受け入れてあげて
舌を絡めた
朝まで寝ないでキスをした
結局彼は、私の体の中に入ってくる事は無かった
空港まで送ってもらった
「先生、結局日本に帰るんですか?」
「んー、まだかな・・・」
「・・・・もう会えないですよね?」
「さぁ?偶然は何度でも起こるかもしれないよ」
「・・ははっ」
登場ゲートの前で
西野くんを抱き締めた
「私よりいい人、いるから・・・さようなら」
「・・・さようなら、先生」
すこし見つめ合って
顔を近づけた
鼻先がふれて
唇が重なって
舌が絡みあった
濃厚なくちずけ
周りの視線も忘れて
時間を忘れて重ね合った
唇が離れると唾液が糸を引いて
すこしやらしい・・
「・・・貴女よりいい人なんていません」
「・・・・そんな事ないよ」
「諦めます・・・貴女を」
「・・・うん」
「・・ほら、遅れますよ?乗ってください」
登場ゲートを潜って荷物検査を受けた
検査官の人が恋人?と聞いてきたけど、首を横に振った
私が荷物検査を終えて彼の方を見ると
もうそこに彼はいなかった
飛行機に乗り、物思いに更ける
瑞希君に拒絶されてたら
彼との未来もあったのかもしれない
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