姉さんが何か言おうとする前に通話を切られた
なんなんだこの人は、、
「瑞希くんもさ、おっとこのこでしょ?かっこいい車とか興味ないの?」
「別にないです」
「ふーん・・・」
こんな高級車乗れるなんてなぁ
ああ・・・まぁ社長の娘だからね
「まぁこれ、日本で買ったわけじゃないし」
「へ?」
「私の知り合いに車に詳しいおねーさんがいるんだけど、その人にお願いしてもらってね。ちなみに新車でもない」
「中古にしてはきれいですね・・」
「日本で買ったらぼったくられるのよね・・・ほい!質問!日本の自動車関税は何%?」
「0です」
「・・・・」
村田先生がつまらないって言いたげな顔をする
関税についてはなんかの本で読んだ気がする
「V8が吠えるぜぇ!!」
村田先生がマニュアル操作でギアを落として回転数をあげた
ヒュオオオン!とすごいエンジン音
うるさい・・・
「きゃー、結愛ちゃんかっこいい!、、」
「おぅおぅ、香織ちゃん、今日はなんでも買ったるでー。ええ子やなー。」
「わぁーい!」
何で関西弁なの・・・
うるさい・・・・
香織、なんではしゃげるの
すごくうるさい・・・
もっと静かに運転できないのか・・・・
ついた・・・
海・・・
「海だね」
「海はいいね」
海だけど・・・・
海だけどさ
「海水浴場じゃなくて港の近くの市場ね・・」
なんだよ
別にがっかりはしてないけど・・・・
「香織、なんか買うの・・・・」
「がっかりした?」
「へ?」
「私の水着、見たかった?」
香織がにやにやしながら僕を見下ろす
「・・・うん、見たかったよ。香織も見られたかった?僕に?」
香織は顔を真っ赤にしてどっかに行ってしまった
村田先生が笑いをこらえてる
「君も小悪魔ですね」
「いじられっぱなしじゃ面白くありませんから」
「はいはい・・・・よし、行くかね」
村田先生が車椅子を押してくれる
結構大きいな
夏休みだから混んでるみたい
香織、どこ行っちゃったんだろ
それより・・・・
「村田先生が背後にいると思うと落ち着かない・・・」
「なんか言った?」
「いえ、なんでも・・・」
「君は無抵抗だし二人きり・・・このまま二人でいい事しようかな」
「教師失格ですよ、、」
「ふふっ」
「んっ!?、、、、」
村田先生が僕の首筋を指でなぞった
「おー、首筋弱いんだ?」
「やめてください、、」
「はいはい、今度あま噛みさせてもらおっと」
この人・・・性格悪い、、、
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