村田先生の車で海へ行く事に
急だな・・
「村田先生の車って二人乗りですよね?」
「ん?あれお父さんに取られた」
「へぇ」
「今は四人乗れるからだいじょーび」
白いセダンタイプの車
BMWだっけ・・・
えむさん?すりーえむ?M3って書いてある
外車維持できるほど給料高いのかな?
あぁ・・・前みたいに脅迫してボーナスを・・
「維持費はパパ持ちです」
「・・・なんですかいきなり
「君の顔に書いてある疑問に答えたまでです」
「・・・、、、自分で維持しましょうよ」
「娘に甘いパパを持つと人生いーじぃですね、はいはい乗った乗った」
さて、誰かの手を借りないと
「香織、ごめん・・」
「ううん、、いいよ、、」
香織に支えてもらって乗車
車椅子はトランクへ
やっぱり人は一人じゃ生きられないんだなぁって
たまに誰にも頼らずに一人ぼっちでも生きていける!いってやる!って言ってる人がいるけど
それは自立じゃなくて孤立なのかもしれない
人が生きるには人と関わらなければいけない
頼って頼られるように生きていければいいんだよ
母さんが強く言ってた事
だからこういう時は言わなきゃいけない言葉
「香織、村田先生、ありがとうございます」
そう言うと二人は微笑みを返してくれる
一人じゃ生きられないもんね
弱い、強いじゃなく
うまく生きていける方を選ぼう
香織は助手席で雑誌を読んでいる
なにか大事な事忘れてるような・・・・あ!
「ってか水着は?」
「ないよ?」
「え?海に行くのに?」
香織がにやにやしはじめる
「瑞希くんもやっぱ男の子だねぇ、期待してたんだ」
「期待じゃなくて、、海に行くって言って水着持ってかないってどういう事?」
「おとなしくしてれば分かるよ」
なんで同い年の女の子に頭ナデナデされなきゃいけないんだろう、、
ま、あれだ
僕がこうされるのはやっぱりペット的な感覚で
男としては見られて無いんだろう
そういえばもうお昼か
姉さん、仕事できてるだろうか・・・って思ってたら着信音
わ?姉さんからだ
「瑞希くん、一人でへーき?大丈夫?」
「うん今ね、村田先生と香織が一緒に海に行こうって言ってくれて」
「え!?担任の!?」
「うん・・・」
村田先生が指でちょいちょいする
電話させろって事か
村田先生の耳元に
「お姉様、アテクシが責任を持って二人を"可愛がらせて"いただきマス♪」
この人・・・何考えてる?、、
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