カレー・・・食べきれるわけがなく
咲子さんにお裾分けしに行く事に
「うし、行くよー」
「うん・・」
姉さん、張り切ってる
あの動画、一番最初のキスだけの動画以外はまだ見ていない
やっぱり勇気がいる
それに・・・変に興奮してる自分が嫌になる
姉さんが僕の知らない所でやらしー事されてるなんて//
「お姉ちゃん、手つなご」
「ん?//うんっ!//」
ちょっと甘え気味だ
今まで僕から進んで甘えるって事はあんまりなかった
ぴったりくっついて車へ
姉さんは結局まだ車を買い換えていない
胸がキュンとするような車に出会うまで買わない!
だそうです・・・
カレーを一箱積んだ
段ボール一箱だけでも一ヶ月分くらいか
車に乗って咲子さん宅へ
近場だけど車があると楽だなぁ
「瑞希くん、なんかあった?」
「へ!?、、」
「いや、いつもより甘えてくるなぁって・・」
「ダメ?、、」
「うぅん、、もっと甘えていいよぅ、、」
あの動画を僕持ってるなんて知れたら姉さんどんな反応するんだろうか・・・
車を運転してる間とか
何かに集中してる時の姉さんの横顔は凛々しくてかっこいい
僕もこういう風になりたいんですがねぇ・・・、、
「この前、西野くんと遊んだの?」
「あ、うん」
「そっか・・・楽しかった?」
「うんっ」
「・・・・・・・」
姉さんは西野さんの事もうなんとも思ってないのかな・・・
咲子さん宅についた
レオが出迎えてくれる
「レオーっ」
ぎゅっと抱き締めてあげる
犬ってかわいいよなぁ
素直で純粋だもんね
「師匠っ!カレーお裾分けしに参りました」
「ん?ご苦労・・・・・お・・・おおっ!?」
段ボール一箱ぶんなんてお裾分けとは言わないでしょう・・・
「こんなに貰ってもなぁ」
「師匠!お裾分けした物をお裾分けすればいいんですよっ!」
「おバカな弟子を持つと苦労がたえない」
咲子さんが姉さんにデコピンした
姉さんのスマホに着信音
電話かな?
「・・もしもし?今からですか?あ、はい・・すぐに伺います」
姉さん、仕事ができたみたいだな
「ごめんねぇ・・瑞希くん、帰る?」
「うーん、レオと遊びたいなぁ」
「あ・・じゃあ夕方迎えにくるよ!師匠瑞希くんに手出したら例え師匠だろうと容赦しません!」
咲子さんは鼻で笑ってから頷いた
姉さんとゆっくりできると思ったのにな・・・
残念・・・
※元投稿はこちら >>