演劇のリハーサルを何度かやり、発表当日
緊張で体がガチガチになる・・・
香織はへらへらしてる・・・男装似合うし、かっこいい・・僕より男らしいんじゃない・・・うぐ・・・
なんか落ち着かないなぁ
香織が僕の肩を叩く
「瑞希君緊張する?」
「すこしね・・」
「ま、なんとかなるよ!」
べしべし肩を叩かれる
よしっ!がんばるぞっ
開演・・・一番最初に僕らのクラス
緊張するぅうう
夢中でやった
「ロミオ!」
女声出すのは得意というか
そういう風に育てられたから
劇が終わりステージ裏でヘタリこむ
「ふへぇええ」
「瑞希、魂抜けたか?」
「かも・・・」
「よし、亡骸は拾って自由にさせてもらうか!」
「うるせぇしねぇえええ!////」
クラスの野郎どもに囲まれた
ほんっと・・・・疲れた///
村田先生がパチパチと拍手をして近づいてきた
「はいはい、夏休み前の大仕事お疲れっした!先生感動しちゃって涙が枯れちゃったぞ」
あの人、涙腺揺るくないのに・・・・ていうか泣いた跡が微塵もない
夕方からみんなで打ち上げする事になった
うへぇえ・・・やっと一息つける
ステージ脇の準備室に入ると・・・
姉さんと桂さんが・・・
え?なんで?
「瑞希くぅん・・・オスカーでもアカデミーでもノーベルでもあげたい気分」
「ね、姉さん?なんで?」
「じごとでずぅ//」
「泣きながらしゃべらないで・・、、、」
姉さんが膝まづいて抱きついてきた
桂さんは僕たちの様子を苦笑して見ている
「新聞に載せる仕事を頼まれたんだよ、ちょうど空いてたし瑞希君の学校だったしおさえといた」
「ま、まさか全国紙?」
「ん・・?あー・・・・うん」
夏休み前に恥ずかしい事ばっかり・・いやんなる//いやになる!
「あら、お姉さん」
「・・・・おっす」
村田先生と姉さんの視線の間に火花が散っている・・・気がする
・・・放っておけばいいのか?
「あ、おねーさん!」
「香織ちゃあん//すっごくイケメンだねぇ」
「きゃー、、」
香織にもだきつく姉さん
ほんっとにハグ好きだなぁ
桂さんがちょっと真面目な顔をして近づいてきた
「瑞希くん、明日から夏休みだったよな?」
「あ、はい・・・」
「・・・後でちょっと話があるから、夜に一度お邪魔するよ」
「はい!料理作って待ってますね!」
なんだろうか・・・
まぁいいや
今は解放感でいっぱい
クラスのみんなとはしゃいで・・
もうすぐ夏休み・・・
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