ドアを開けた
村田先生がにっこり笑って立っていた
「え!?先生?」
「やぁ♪」
「な、なんで?」
「また口止め料貰いに・・」
「い、いいっ?//」
ぐいっと背中を捕まれた
姉さん!?姉さんが背後にいたの気づかなかった
抱き寄せられた
姉さんは村田先生をにらむ
「なにしに来たの、淫行教師!?」
「あー・・嫌われちゃってるね、香織ちゃんに頼まれてスイカを持ってきた」
「間に合ってます!」
ゴタゴタが数分続いて
ようやく村田先生を部屋にあげた
村田先生が咲子さんを見るなり
「あ、姉貴っ!?」
咲子さんはキョトンとして首をかしげた
「あー、もしかして結愛ちゃん?妹の言ってた子かな?」
村田先生は混乱している様子
姉さんが間に割って入った
「ミーの師匠こと月乃咲子大先生にはツインズのシスターがいるのさ!」
村田先生はハッとして頷いた
「思い出した!」
姉さんのハチャメチャ語、久しぶりに聞いた・・・
スイカをいただいた
香織が届けたかったらしいが急用で来れなくなったらしい
咲子さんは仕事が入ったらしく早めに帰っていった
村田先生にお茶いれようっと・・・
「先生、日本茶でいいですか?」
「お、ありがとー」
姉さんの威嚇の視線をさらっと受け流している
只者じゃないよなぁ、この人は
僕はお茶を運んだ後、姉さんの隣に座った
「おいしいお茶、ありがとうね」
「いえいえ」
姉さんが僕の服の袖をつかむ
机を叩いて立ち上がった・・・・・あー、しゅらばだー・・・・
「先日の件っ!」
「はい?」
「瑞季君にでぃーぷキスした事っ!」
「はい♪とってもおいしいキスでしたね。また味わいたいものです♪」
やめてくれー////
姉さんが涙目になった・・・
村田先生は咳払いをして少し間をおいてから・・・真剣な目をした
「私も・・・貴方たちと似たような人間です」
「・・・え?」
「私も父と関係があります」
思考が止まる
村田先生が・・・お父さんと?
「深い話・・・避けるけど、安易な気持ちじゃないのは一緒」
村田先生はため息をついた
そのため息にはいろんな感情が入り交じっている気がした
「瑞季くんと彩花さんの関係・・・内緒にしますよ、絶対に」
先生が強くそう言った
先生の秘密を約束の証として明かしてくれたのだろうか・・・・
悩める三人の夜はまだ終わりそうにない・・・・
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