それから、二人で一週間くらい休みをとった
二人ともインフルエンザにかかったって嘘をついて
もうだめ・・ずっとこのままがいい
姉さんから離れずベットで何度か夜を明かして
中に出して出して・・・気が遠くなるほど求めあって
「ねぇ・・・さ・・・ん」
「みずきくん・・」
クタクタになっても抱き合ったまま
もう、完全に溺れちゃってる
罪悪感を感じなくなってしまったから
もう、二人の心の距離は近くなりすぎてしまった
一度くっつけば離れることはない
「ねえさん・・・すき」
「うん・・私もすき」
「お前ら・・・」
僕たちを呼ぶ声がした
夢中になってて分からなかった
桂さんが僕たちを見て呆れたような悲しいような顔をしている
僕は慌てる事もごまかす事もできずにただ固まってしまった
「・・・認めるべきでは無かったのかもな」
桂さんは苦笑した
桂さんには姉さんとの関係を話してしまっている
桂さんがにらみながらキツい口調で・・・
「二人とも、離れて暮らすんだ」
嫌だ!そんなの嫌だ!
そう、言おうとした
でも姉さんが先に口を開いた
蔑むように見下すように
「なに?今さら父親ヅラするつもり?」
姉さんが何を言っているのか意味が分からない・・・
え・・・・?
桂さん?なんで固まってるの?
すごく驚いた顔してるの?
「知らないとでも思ったの?バカね」
「彩花・・・おまえ」
「今さらなによ?私たちを捨てたくせに」
姉さんが僕を抱き締める
「瑞希君を私から奪わないで!お前なんかしんでしまえ!」
姉さんはまるでおもちゃをとられないように抵抗する子供のように
泣きながら、震える声で
そう叫んだ
桂さんは拳をにぎりしめて近づいてきた
「だめだ!離れろ!」
「いや!いや!」
僕も姉さんを抱き締める
いやだ・・・離れたくない
離れたくない・・・
「この事、ゴシップ記事にしてやろうか?嫌だったら・・・・せめて普通の姉弟に戻れ」
桂さんは怒りを抑えるような声で僕らに言い放った
僕も姉さんもブルブル震えながら泣きながら必死に抵抗したけども
僕はその台詞がすごく恐ろしくて
「わかり・・・ました」
「瑞希くん!?」
「姉さん・・・好きだから・・・離れたくないから・・言うこと聞こう?」
「だめよ!嫌っ!」
僕は姉さんから離れて服を着た
桂さんが僕の腕をつかんだ
「しばらく離れて暮らす、いいな?」
「嫌!嫌っ!みずきくん!みずきくん!行かないで!」
そのまま・・・二人は引き離された・・
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