学校が終わって帰ってくると、たまにだけど姉さんが出迎えてくれる
「マイハニー♪おかえりぃ♪きゃあ、、」
「ね、姉さん、、、」
抱き締められると恥ずかしいけどホッとする
僕はどちらかというと出迎える側だった
母さんは忙しい人だったし
帰るといつも僕一人で・・・・
「今日も学校おつかれさま♪」
「うん、、姉さん、、」
「私は写真の編集やっと終わってさぁ、、癒しを求めて待ちわびてたよぅ、、」
僕といるときの姉さんはいつもふにゃふにゃしててかわいいけど
仕事してる時の真剣な姉さんはかっこいいんです
なんというか男前な顔つきになる、、
パソコンで仕事してる時は無言になるから察して静かにコーヒーを置いておく
生活の相性がいいのもやっぱり姉弟だからかな・・・
まったりしたいけど僕は宿題しちゃおっかな
「さて、数学やろっと・・・」
「・・・かまってよ、、」
「ごめん、後でね、、」
「うぁい、、、」
頭を撫でてあげるとふにゃふにゃする
姉さんって甘えん坊タイプなのかな、、
寄り添って違う事をしてる
安心して勉強がはかどる
家って普通はこういう場所なんだろうな
安心できない家って辛いもんね・・・
「あ・・・分かんないなぁ」
「ん?どれどれ、お姉ちゃんが教えてあげる♪」
「え?、、」
「こういうの憧れてたでしょ?、、」
「・・・・べつに、、」
図星だけど、、、、
姉さん、勉強もできるんだ
すごいなぁ・・・・・あれ?
顔がみるみる青ざめてってるんですけど
「・・・お姉ちゃんも分かんない」
「無理しないで、、」
「うぁい、、」
宿題を終えてテレビを見ていると
自然と手が重なる
「瑞希くんと一緒に育ちたかったなぁ」
「急になに?、、、」
「いや、なんかね・・・、、」
抱き締められる
なんか僕、愛されてばっかりだな
たまには・・・えいっ、、
姉さんを抱き締めて僕の胸で姉さんの頭を抱えこんだ
「姉さんも寂しかったんでしょ?」
「んっ、、、」
「聞かせて?寂しかった気持ち・・・受け止めてあげる」
「・・・小さい時から大人に囲まれて大人の世界にいたんだ、だから同い年くらいの友達はいなかったの」
姉さんは父さんと外国に行ってからは父さんに付き添い、仕事現場で自然と写真の腕をあげていった
僕といた時にはすでに一丸レフのカメラを使いこなしていたらしいし
本当に天才なんだな・・・
「瑞希くんに会いたかったの・・・お星さまにお願いしたりしてたの・・弟に会いたいって・・」
なんだか・・・小さな女の子を抱きしているような感覚になる・・・
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