二人で長い時間語り合って
なんだかすごく仲良くなってしまった
「日本語はもともと勉強してたからすらすら話せるしね」
「へぇー♪」
「君は仔犬みたいだね」
「そうですか?、、」
「ははっ、そろそろ戻ろうか?日が暮れてきたら危ないしね」
「はい、、」
家のほうに戻ると姉さんが手をふっていた
「瑞希くん、おかえりぃ♪」
抱き締められて照れ臭くなる
エレンさんは微笑んでそれを見ている
「サヤカ、もっと彼を愛してあげなよ」
「もちろん♪言われなくてもしちゃうよ!」
「ははっ、これは失礼♪」
家の中に戻った
お昼ご飯の用意をしてるみたいだ
「瑞希くん、手伝ってあげようぜ」
「あ、うん♪」
メリーさんのエプロンかわいいなぁ
手作りみたいだ
「あら、ありがとう♪ミズキくんは野菜切ってくれる?サヤカは冷蔵庫から食材を用意してちょうだい?」
「はーい♪」
ハモって返事をする姉弟
メリーさんもエレンさんもクスッと笑った
「僕は仕事をしてくるよ」
「あら、エレン、がんばってね」
「うん♪」
エレンさんはパソコンでできる仕事をしてるらしい
メリーさんも仕事を持っている
二人ともしっかり自立して支えあってるんだな
お手伝いをした後
ソファーに座って出来上がるのを待つ
「ミズキくんに似合うエプロンあげるね」
「え?、、」
「はい、どうぞ♪」
「わ、、ありがとうございます、、」
すっごいなぁ、、、手作りのやつだ、、
「ふふ、かわいいわ♪」
メリーさんに抱きつかれた
頭を撫でられてほっぺにチューされた
なんかやっぱり外国人の方って接し方が大胆、、、
姉さんがそれを見てむすっとしている
「むぅ、、」
「あらサヤカ、ごめんね♪」
「瑞希くん、こっち来なさい、、」
あー、なんかな
このペット感覚で扱われるの、嫌じゃないけど、、、嫌じゃないんだけど、、
もっと一人前の男として扱ってもらえるようになろう!、、、
「うりうり、男の子のくせにエプロンが似合う♪」
「いじらないでくれますか、、」
「えへへぇ、、」
お昼はポトフと自家製のパンだ
おいしそう、、
おいしい昼食を食べながらふと思った
近親相姦してるカップルが二組
普通に会話して普通に食事してる
僕らは好きな人が姉弟だっただけ
ただそれだけなのに
世間の人は奇人変人狂人扱いをする
ただ一つの事だけで判断される、なにもかも
なんだか理不尽に思えてくる
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