お茶を飲んで少し会話した後、エレンさんに連れられて散歩に出掛けた
姉さんはメリーさんともう少しお話してるって
木がたくさんある・・・都会暮らしだとなかなか見れないなぁ
いい空気・・・心が安らぐかんじ
「エレンさんは何歳なんですか?」
「ん?23歳だよ?」
「へぇ・・・あの、お姉さんは?」
「あー、姉さんは25だ、サヤカのひとつ上」
山の地面には色々なものが落ちてるんだな
エレンさんは小枝をいくつか拾った
もう少し進むと小川があった
二人で石に腰かけて座る
エレンさんがポケットから袋をとりだした
「はい、おやつ♪」
「わぁ、ありがとうございます」
「かわいいね、君♪僕の弟にならない?」
「えー、なっちゃおうかな」
「ははっ♪」
頭を撫でられた
一人っ子・・・のように育ったからかな
お兄ちゃんって憧れる
「ミズキくん、君はサヤカが好きかい?」
「あ、はい・・好きです」
「・・・そうかそうか」
僕を見つめて一つ間を置いてからエレンさんはうんうん頷いた
「最初に言っておかなければいけないね・・・気持ち悪いかもしれないけど・・僕はね、姉のメリーと恋仲なんだ」
「・・・はい」
「・・ふふ、似てる・・・・さすがサヤカの弟だね、驚かないんだ?」
言おう、僕も
「僕もです・・・」
「え?」
「僕もエレンさんと同じ・・・姉さんと恋仲です」
エレンさんは少しびっくりして、すぐに微笑んだ
「お互い、口外はしない、いいね?」
「はい・・もちろん」
袋の中のおやつをひとつつまむ
固めの焼き菓子だ
クッキーより固い
小川の流れる音と
時々聞こえる鳥のさえずり
それに耳を傾ける
「ミズキはどうしてサヤカを好きになったの?」
僕は・・・あった事をありまのまま話した
母さんの事も・・・
エレンさんは母さんにされた淫らな事の話を聞いている時に唇を噛み締めていた
すごく怒ったような顔
「ミズキ・・怖かったね、苦しかったね」
抱き締められて背中をさすられる
やっぱり外国の人って接し方が違うなぁ、、
落ち着きます、、、
「虐待をする親はサイテーだよ・・・日本はまだまだ認知度が低いね、子供に大きな傷を残すって事も」
「・・・あの、エレンさんは?どうして?」
エレンさんは照れくさそうに笑った
「姉さんと僕は親に捨てられてね、孤児院で育ったんだ・・・いつの間にか好きになって、告白して・・・こんな関係に」
エレンさんは小石を小川に放り投げた
「・・・幸せだよ、とても」
心のそこからそう思ってる・・・そんな顔してる
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