目が覚めると姉さんとくっついて寝ていた
姉さんも起きたようだ
「おはよ、瑞希くん、、うひゃー、さむぃ、、」
「姉さん、寝起きで元気すぎ、、」
抱き締められるとやっぱり嬉しい、、、
もうついた様子
桂さんの車から降りた
「じゃ、明日迎えにきてね」
「了解、俺も新潟に古い友人がいるから会ってくる」
桂さんと別れた
やっぱり北陸は寒いや
「姉さん、寒くない?手袋二人分持ってきたよ」
「わぉ、、さんきゅ、、」
お揃いの手袋だ
別にペアルックにしたかったわけじゃないです、、安かったから、、
手配してあったレンタカーに乗って走ること数十分・・・
木造の大きな山小屋の前にとまった
なんだろ・・・ここ・・白人の女の人が薪を割っている
姉さんは車から降りてカバンを背負った・・女の人はこちらに気づいてにっこり笑った
「サヤカっ♪」
「きゃー、、merry!」
二人はかけよって抱き合った
友達かな・・?
「やぁ、こんにちわ」
振り返るときれいな顔立ちの白人男性がいた
わー、かっこいい、、
金髪で碧眼だ、、
「こ、こんにちわ」
「サヤカの弟のミズキくんだね?話は聞いてるよ♪僕はエレン、よろしくね」
「あ、はい、、」
握手した
わー、なんかすごいなぁ
若い夫婦かなぁ・・
「サヤカの弟くん、キュートっ♪」
「でしょでしょ♪」
きれいな女の人だなぁ
んーと、なんだかひっかかる
エレンさんと顔が似てる
家に招き入れられた
木の優しい香り
落ち着くなぁ・・
エレンさんはコーヒーカップを用意している
「姉さん、クッキーあったよね?開けていい?」
「うん、いいよ!とっておきの美味しいクッキー、食べないでおいてよかった」二人の会話を聞いてわかった
あ・・・姉弟か
え・・・でも・・・
姉さんが僕の服の袖を引っ張った
「えっとね、彼らは私たちと同じ・・」
「あ・・・」
「ま、彼らに私たちの関係は言ってないけど・・そんなに気を使わなくていいからね?」
「あ・・うん」
ソファーに座って
二人の様子を見る
楽しそうに会話をして
なにかヒソヒソ話して
顔を赤らめてキスをして
普通の夫婦みたいだ
でも・・・姉弟
こんなところで暮らしてるってことは
もしかして・・・
いや、ダメだよ
かってに判断しちゃ
でも、二人を見てると
すごく幸せそうだ
二人で寄り添って・・・
姉さんはどうして僕をここにつれてきたんだろう
・・・分からない
僕はただ二人の様子を眺めるだけだった
なんとなく・・・僕と姉さんの未来のように見えた
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