週末、姉さんと小旅行する事に・・
新潟まで向かうので金曜の夕方に出発し翌朝には到着予定
んで・・・・
姉さんは運転しないで、桂さんの車で向かってる
「なんで私に運転させてくれないの、ツルツル頭!」
「ツルツルじゃない、ジョリジョリ頭だ・・・お前、長距離運転できないだろ」
「うぅ・・・」
「現地でレンタカーを手配してある、それに乗れ」
「ふんっ、つまんない」
日がくれてから出発して、もう外は暗い
遠くの方に光の粒がたくさん
ビルや家の明かり
それぞれの光にそれぞれの暮らしがある・・星みたいできれい・・
宇宙から銀河を見るのも同じ感覚かな
「瑞希くん、お姉ちゃんをほおっておかないでくれぃ、うりうり」
「ん?、、」
ほっぺたをつつかれた
桂さんは僕たちの関係を知っている
でも秘密にしておいてくれてるし・・
「寒くない?おいで♪」
「ん、、いいって、、」
「遠慮しないでいいよぅ」
姉さんがくっついてきた
恥ずかしいなぁ、、
長い運転になる
電車でいければよかったんだけど混んでて予約がとれなかった
「ツルリン、テレビつけたまえ」
「ない」
「カーナビについてるでしょ?」
「ない」
「・・・・・」
姉さんはため息をついてポケットからスマホを取り出した
「瑞希くん、眠たかったらお姉ちゃんの膝つかっていいからね」
「ん、、、眠かったらね、、」
「えへぇ、、」
僕も暇潰しに持ってきたゲームでもしようかな
姉さんは何かの記事を読んでるようだ
最新情報は常に頭の中に入れたいって言ってるからなぁ
息抜き用に携帯ゲーム機買ったんだけどあんまり使ってなかったなぁ
母さんはゲームするのを許してくれなかった
「おー、ぷよぷよ♪なつかしいなぁ」
「やってみる?」
「きゃあ、、いいの?」
「もちろん♪」
姉さんとくっついてゲームをする
二人とも夢中になると本当に子供のようだ
「・・・・仲がいいな、ほんとに」
「えへへ、、、」
桂さんがバックミラーから僕たちを見て微笑んでいる
保護者のような眼差しだ
まぁ、桂さんの年齢なら娘と息子でもおかしくないしね
夜道は長く
静かで
光は遠くに続いている
姉さんがいるなら不安はないよ
どこにだっていける
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