保護者用の椅子が用意されてたみたい
僕の隣に姉さんが座った
隣の席の子がすぐに話しかける
「どうもっす!」
「あらら、瑞希くんがお世話になってます♪」
「いえいえ!」
顔、ゆるゆるしてるよ
姉さんはやっぱりモテるよなぁ、顔は文句なしに美人だし性格も明るいし
西野さんの一件からどうも不安になってしまう
姉さんを取られたくない・・・
村田先生がプリントを配っている
漢字の部首が書かれている
ん?組み合わせて漢字を作ればいいのかな?
「はい、では保護者の方とやってみまっしょい」
姉さんと一緒にこういう事やるの初めてかも
「瑞希くん、これとこれ合わせたら椿になるよ」
「ん、そだね、姉さんナイス」
「いゃぁ、、それほどでもぉ、、」
周りの子はなんだかむず痒そうにやっている
母親と仲が悪そうなかんじ
僕と姉さんだけがテキパキこなしていってる
「順調ですね」
村田先生が話かけてきた
姉さんは警戒しつつ愛想笑いをする
「どーも」
「放課後に瑞希くんお借りしていいですか?」
「ダメです♪」
「ちょっとだけ?」
「だ♪め♪で♪すっ♪」
・・・・、、、、
プリントの問題を全部解けたのは僕と姉さんだけだった
「はい、よろしいですね」
村田先生は教鞭をしまってみんなを見渡した
「仲がよいと共同作業も上手くいくものです、親御さんとも仲良くしましょうね♪はい授業終わり!」
もう終わったのかぁ
今のが6限目だし
もう終礼して帰るだけだ
「姉さん、どうする?」
「待ってるよ♪一緒に帰ろ?」
「うん、、」
姉さん、大好き、、、
「有村彩花さんだ、、」
「うわぁ、本物だぁ」
人だかり
あー、姉さんこれでも有名人だった
「わ、、サインとかダメだよ?苦手だかんね、、」
「握手してください」
「あ、はいはい、、」
姉さんが照れながら応対している
姉さんとの関係、やっぱりもっと隠さないと
もし僕との関係が世に広まったら
もう、おしまいまだ・・・・
帰り道
姉さんとならんで歩く
「瑞希くん、背延びたね」
「え?そう?」
「うん、ちょぴりおっきくなった」
「でも姉さんの方がおっきいよね・・すぐに追い越すからね?」
「うん、楽しみにしてる♪」
大好きな姉さん・・・
こんな幸せな日々を僕にくれてありがとう
悩みは尽きないけど
貴女のそばにいられて
僕は幸せです
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