今年で高校2年生かぁ・・・
んでんで・・・数年後には二十歳
もっともっと先だと思っていた大人の階段
もう登ってるんだよね
早いなぁ・・・・
「姉さん?」
「んぁい?」
「授業参観あるんだけどどうしよ?」
「出る出る!授業中の瑞希くん舐めまわすように見たい♪」
「ん・・、、舐めまわすように見ないでよね」
「えへへぇ、、」
授業参観、母さんは出てくれなかった
仕事があったから・・・
姉さんは出てくれるんだ
嬉しいなぁ、、、
当日、落ち着かなくってシャーペンを無駄にかちかちしちゃってる
「瑞希、姉ちゃん来るの?」
「来るよ、、」
「うほほぉ!!」
男子全員歓喜
うー、なんか嬉しくないぞ、、、
そろそろ授業の時間だ
国語の授業だ
「はい、授業始めるから座りなさい」
え?・・・村田先生だ
あー、そっかそっか・・・
「うぉー!結愛ちゃんと瑞希の姉ちゃんの豪華セットかぁ」
「そんな嬉しい?」
「あたんめぇよ!」
興奮してる男子、多数
うー、、、、
「そこ、うるさいよ」
「すんません!」
「授業参観ですが集中して受けるように、では79ページを開いてください」
教室の後ろをチラッと見た
姉さんが隅っこにいた
おしゃれして、、、きれい、、
黙ってれば上品なお嬢さんに見える
僕と目が合ってニコッと笑った
・・・・嬉しい、、、ほんとに嬉しい、、、
「瑞希、姉ちゃんかわいいなぁ」
「別に、、普通だよ、、」
ベタ惚れですけどそう言っちゃう
「はい、では瑞希くん、教科書の文読んでください」
村田先生がくいっとメガネをあげる
僕は言われたとおりに本文を読む
いつもより緊張する・・・、、
「はい、よろしい♪」
村田先生は授業中ふざけた事はあまり言わないがなぜかなごむ・・・
また後ろをチラッと見た
姉さんがなんともいえない嬉しそうな表情で見ている
僕をちゃんと人として見てくれているのが一番嬉しいのだ
母さんとの違いはそこ
母さんは僕の事になると異様なほど尽くしてくれたけど
なぜか違和感があった
それを感じてはいたけど言う事はできなかった
村田先生は教科書をパタンと閉じた
「はい、授業の進み具合がいいので今日はこれまで、さてせっかくなので保護者さんが参加できるような事しましょうかね」
いっ?、、
何を言いだすんだこの人
「保護者の方はお子さんの近くにどうぞ」
えー?なに?、、、
姉さんが近くに来た
「やっ♪」
姉さんがウィンクした
かっわいいぃ、、、、
姉さんが隣にいる
・・、、、幸せ、、
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