桂さんに学校の事や勉強の事も話した
お父さんがいたらこんな感じなのかなぁ
「瑞希くんは部活とかしないのか?」
「え?・・・んー、読書が好きですし、部活するより本を読んでいたいです」
「そうかそうか・・・」
「・・・・あの、姉さんとの事、誰にも言わないでください」
「ん?」
「やっと・・・・やっと安心できる所を見つけたんです、お願いします」
「さっきも言ったろ?公表するつもりはない」
「ありがとう・・・ございます」
「泣くな泣くな・・・まぁ・・・・好きな人が血の繋がった実の姉だったってだけの事だ・・普通・・・じゃないかもしれないが、そうなる運命だったんだよ」
桂さんが頭を撫でてくれる
嬉しいけど・・・引っ掛かる事があった
「あの姉さんから聞いてたんですか?両親が同じの、僕と姉さんが血の繋がった姉弟だって」
「ん・・・・あ、あぁ」
「そっか・・・」
「・・・・」
桂さんが苦笑して頭をわしゃわしゃ撫でてきた
「そろそろ帰るかな」
「だめ・・泊まってってください」
「いつの間にか・・・甘えん坊になったな」
「えへ、冗談です♪」
「そこも彩花に似てるな・・」
桂さんを見送る
なんだかわからないけど背中に抱きついた
「ん?どした?」
「桂さんがお父さんだったらなって・・・」
「・・・毎回言うな、君は」
桂さんは振り返って苦笑した
「俺はなれないよ、父親に」
「・・・すみません変な事言って」
「いや・・・・いいんだ、風邪ひくなよ、おやすみ」
頭を撫でられた
桂さんが出ていった後食器を片付けて一息ついた
お茶飲もうかな
姉さんに電話しようかな
でも・・・・もう寝てるかな
僕も寝よう・・・・
翌朝、目が覚めた
今日は日曜日
お部屋の掃除しよっかな
僕も頑張らなきゃ
今は姉さんを支えるだけしかできないから・・・
一生懸命・・・やろう
僕は将来何になろうかな
こんな事考えた事は今までなかったけど
いつか・・・姉さんを守れるくらいおっきな男になりたい
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