制服を着て気をひきしめる
今日は始業式だ
あー、頑張ろう
今年で高校二年生になるわだし
将来の事も考えないとね・・・・
姉さんと一緒に生きる道
お手本なんかあるわけないから二人で作るしかない
朝食はさっき作った
和食が一番おいしいし落ち着く
姉さんはまだ寝てるのかな
テレビをつけて
「いただきます」
お腹が空いていたら勉強できないもんね
「おはよ・・」
「姉さん、おはよ」
「うはぁ、、今日もかわいいね、瑞希くん」
「それ、僕のセリフ、、」
「よいよい、言わずとも分かる、、、おーけぃおーけぃ、、」
姉さんが席に座った
僕は味噌汁をそそいであげる
姉さんも和食好きだ
「瑞希くん、学校かぁ・・」
「うん、がんばって行くね」
「私はお昼から仕事だよぅ・・・」
「姉さんもがんばってね?」
「うん・・・」
冬休みの間べったりだったからなぁ
寂しくなるのは分かるけど、そんな顔されちゃうと困るなぁ
僕はなるべく甘えないようにしてるけど
姉さんは甘えられたいらしい
どうしよっかなぁ・・・・
卵焼きをつまんで口にはこぶ
よく焼けてるしおいしい、、、
うーん・・・よし
僕は椅子を姉さんの隣まで運んだ
姉さんはきょとんとしている
姉さんと隣合わせで座るようなかんじになって・・
「姉さん、、」
「ん?はぁい?、、」
「卵焼き食べさせて?、、、」
「え?、、、うんっ、、、」
姉さんはキラッキラと目を輝かせている
こんなに嬉しそうに笑ってくれるなんて、、、、
「はい、あーん、、」
「ん、、、」
なんか・・・・すごくバカップルだ、、
姉さんはもじもじしながら僕を見ている
「瑞希くん、もっとわがまま言っていいよ、、、」
「じ、じゃあ、お漬け物、、」
「うんうんっ、、」
姉さんくらいの年頃だと甘えてわがまま言いたい年頃だと思うんだけど
やっぱり弟として可愛がりたいのかな
男としてもっと強くなりたいけど
もっと甘えてみてもいいかも、、、、
コートを着て髪をブラシでとく
サラッサラ・・・・女の子じゃん・・・・すこしドライヤーで髪を乱して
うんうん、男の子だ
「姉さん、行ってきます」
「うん・・・」
姉さんは僕の袖をつかんで離してくれない
「姉さん、離してよ、、」
「やだ、、、」
抱き締められた
ダメ・・・僕も離れたくなくなる
「瑞希くん、今日休みなよ・・・」
「姉さん、、、」
「離れたくない、、」
こんなに束縛されて嬉しいなんて、、、おかしいかな、、
姉さんの手をゆっくり優しく解いて
「二人で生きるためには・・・学校も行かなきゃ、、」
「うん、、ごめん、、」
切ない、、、
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