料理は揚げ物がいっぱい
僕は和食が好きなんだけどまぁいいや
食が細いのは母さんの育て方のせいかな
腹5分目くらいで箸がとまる
「瑞希・・」
「あ、胡桃ちゃん」
きれいなドレスを着ている・・・うわぁ//
姉さんもこういうドレスきればいいのに
「くるみちゃん、、」
「せんせい!、、じゃま、、、」
姉さんは胡桃ちゃんをお気に入りなようです
「みずき!なんとかして!」
「姉さん、こっちおいで?」
「ん、、」
今度は僕に抱きついてきた
胡桃ちゃんはため息をついた
「ほんっとに、、」
「嫌じゃないでしょ?」
「うっさい、、」
胡桃ちゃんと少し仲良くなれたなぁ
友達が増えてよかった
胡桃ちゃんと話した後、すこし姉さんと二人きりになりたくて
中庭のベンチに座った
雪がふりそうな空
僕は姉さんの手に触れた
姉さんは微笑んで手を絡めてきた
「姉さん、改めてありがとう」
「えっ?、、、」
「姉さんと再会できてよかった、ほんとにありがとう」
「んぅ、、いえいえ、、」
母さんは亡くなったけども、僕についた鎖は切れていない
まだ、若いうちはなんとかなると思える、思いたい
けども、親と子の鎖は一生ついてまわるものだと思う
それでも足掻きたい
断ち切ってしまいたい
「瑞希くん、ゆっくり進もう?私も一緒にいるから、大丈夫」
「うん、ありがとう、、」
僕はある意味幸せ者かもしれない
世の中には僕より親との鎖でがんじがらめにされている人だっているのに
僕は姉さんがいるから救われてる
幸せだし愛しいし強くなりたいとも思う
「姉さん、これからもよろしくね?」
「うんっ、、こちらこそ」
寄り添う
きっと仲のいい姉弟にしか見えないだろうな
好き・・・姉さん
大好き・・・・
「・・・おい、もうすぐ新年だぞ?」
「ずら!?」
「・・・桂だ、ほら、風邪ひくぞ」
桂さんに呼ばれて会場に戻った
みんなわいわいがやがや
いよいよカウントダウンだ
「瑞希くん、ドキがムネムネする!、、」
「僕は胸がドキドキするよ、、」
「つっこめよぅ、、」
いよいよ新年
23時59分・・・
カチッ
停電!?
なんで?
「あらら?」
「姉さん?何か見える?」
「ううん・・」
姉さんと手はつないでる
暗闇でわいわいがやがや騒いでる音
唇になにか触れた
口の中に入ってきた
あ、、、姉さん、、、
ダメだよ、、、
暗闇でキッス、、、
明かりがついてちょうど新年
姉さんは何事もなかったようにしている
悪い姉さん、、、
いい年になりますように!
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