パンパンパンッ・・と部屋に響く肉がぶつかる音
微かに聞こえる水音
ぐちゅぐちゅ、ちゃぷちゃぷとリズミカルに・・・
艶っぽいにおいが部屋を満たす
二人は繋がって離れない
姉弟だというのに
同じ父親の精子、同じ母親の卵子が受精して、生まれた子供
二人は成長して再会して
体を重ね続けて・・・・
罪悪感に悩まされ
愛に焦がされ
二人はただただ体を重ねる
まぎらわすように、ただ愛しさだけを感じたい
血の繋がりなんか・・・関係ない
愛しくてたまらない
年末は姉さんもゆっくりできる
そう・・聞いて
二人は自然と始めてしまって
もう、まる一日
朝から晩、夜中、早朝・・・体力が続く限り
二人はあせだくで
ぬるぬるした裸体を絡めながら腰を振る
「みずき・・・くんっ、、」
「ねえさん、、あっ、、」
愛しいこの人と体を重ねる幸せは、きっと何物にも変えがたくて
もっとほしくなる
二人の掌が重なって
心もひとつになりそうで・・・
「いく!いくっ!いくぅううっ!」
「んっ!!、、、、」
疲れはてて抱き合う
姉さんはちょっと苦笑して僕の頭をなでた
「高校生だねぇ、、、」
「ど、どういう意味?、、」
「いや、すごいなぁって、、、こんなにできるなんて」
「ん、、、ねぇさんが好きだからだよ」
「きゃあ、、、」
ふらふらと二人でよろけながらこたつまで向かう
ごはん食べないと、ほんとに魂が抜けちゃう
腰・・・痛い、、、、
どーしよ、もう自制なんてできてないじゃんか、、
「瑞希くん、コンビニ行こっか?食べるものないよ・・・・」
「うん、そだね」
「ゴムも、、、」
「あ、、、」
「、、、、、」
「、、、、、」
二人とも照れて目線をそらす
あーあ、なんだかな、、、、
コンビニで食品と・・・・うん、避妊具も買った、、、
あー、やだやだ、、、
恥ずかしいよ、、、これ買うの、、、
帰り道
二人で手をつないで歩く
姉さんはずっとこうするのが夢だったらしい
母さんが僕をさわらせてくれないから・・・
「瑞希くん」
「ん?」
「私ね、瑞希くんと一緒にいられないなら写真家やめる覚悟がある」
「姉さん?」
姉さんが僕に抱きついて背中をぎゅっとつかむ
しがみつくように・・・
「・・・瑞希くんは?」
「僕も、姉さんとだったらどこにでも行く」
「ん、、、」
「おい」
急に声をかけられて
びっくりして振り返る
桂さんだ
袋と重箱を持っている
「・・・おせち、用意してきたぞ」
「ずら、よくやった」
姉さんが受け取った
桂さんは僕と姉さんを交互に見て
すこし苦笑した
※元投稿はこちら >>