姉さんは日本以外でも名が知られている人
実力を伴ってから日本に戻ってきて活躍している
お偉いさんが体目的で誘ってきても軽くあしらえる
枕営業ってやつ・・・もあったらしいけど無視したらしい
姉さんが日本にいる理由は僕と一緒にいたいから
それ以外の理由はない
「瑞希くん、ケーキ好きなの?」
「うん、甘いもの好きなんだよね、、、姉さんも食べよ?」
「ん、、食べる食べる♪」
普通にデートみたいになってるなぁ、、、
姉さんがこの会場で一番綺麗だと思う
モデルさんたちよりずっとずっと
見られてること意識しないと
僕たちの関係が悟られないようにしなきゃ
胡桃ちゃんが寄ってきた
「私のもとって」
「ん?あ、胡桃ちゃん」
「・・・なれなれしく呼ばないで」
「あ、ごめん・・・」
「・・・チョコレートケーキがいい」
「あ、うん」
チョコレートケーキをとって胡桃ちゃんに渡す
「やぁ、、、胡桃ちゃん」
「!?、、」
姉さんが胡桃ちゃんに抱きつく
「久しぶりぃ、、」
「彩花せんせい、うざい、、、」
「えー、そんなぁ、、」
胡桃ちゃんはそう言いつつも姉さんの袖をつかんで離さない
はずかしがり屋かな、もしかして
姉さんはちょっと挨拶まわりにいってきますと言って離れていった
僕はどうしようかな
ホテルで催されているから他に暇潰しできる場所もないし
ま、なんか食べてよっと
「瑞希、ジュース飲みたい」
「花園さんはわがままだね」
「うるさい、、」
「花園さんって何歳?」
「17」
「じゃ、僕のいっこ上なんだね、高校生?」
「・・・うん・・・ねぇ?」
「なに?」
「花園って呼ばないで・・・むず痒い、胡桃でいい」
わがままだなぁ
でも憎めないかんじ
照れてるだけだよね、きっと
「胡桃ちゃんは綺麗だよね、モデルは長いの?」
「き、綺麗じゃない、かわいいって言え、、・・赤ちゃんの頃からしてる」
「へー、そうなんだ」
胡桃ちゃんは僕をじーっと見る
「瑞希もモデル?」
「いや、ちがうよ、一般人」
「・・・顔のつくりも体つきもそんなに整ってるのに?」
「はは、、」
それは母さんの作品だから
整形はしていないけど母さんが一からすべて作り上げた作品・・・
「瑞希、メアド」
「ん?」
「・・・だからメアド交換しよ?」
「え?いいの?」
「勘違いしないでよ、あんたを暇潰しの相手に選ぶだけ、感謝しなさいよ」
「うん、ありがと」
「っ、、、はやくして」
やっぱり恥ずかしがりやさんなんだな
メールアドレスを交換した
友達がまた増えた、、、、
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