激しい雨音で目をさます
虚しい寂しい気持ちが溢れてくる
昔からそう・・・
もう夜中だ
姉さんの部屋に行きたい
たくさん抱きついて甘えて甘えて姉さんにすがりたい
でも・・・ダメ
姉さんは徹夜で仕事してるし
ダメ・・・
暖かい飲み物を飲めばきっとよくなる
ココアをいれて飲んでため息
満たされない気持ち
ため息をついて
また部屋に戻ろうとしたら姉さんの部屋のドアが開いた
「瑞希くん?」
「あ、姉さん・・・」
「・・・・どうしたの?」
「え、いや・・・寝れなくって」
「ほら、おいで・・」
姉さんが手招きをする
僕はよわっちぃ
すごくすごく・・・弱い
姉さんは部屋のパソコンで作業をしているようだ
僕は姉さんのベットに潜り込む
「落ち着くー?」
姉さんはにやにやしながら聞いてくる
僕は布団に顔をうずめて照れた顔を隠す
姉さんの布団いいにおい、、、大好き、、、大好き、、、
「ふぅ、しょーがないなぁ」
姉さんはパソコンを閉じて電気を消した
「姉さん、仕事は?、、」
「明日やればいいのー」
布団に入ってきて抱き締められる
こんなに幸せな瞬間は他にない
「瑞希くん、いい子」
姉さんが頭を撫でてくれる
うっとりしてしまう
男のくせに、、、
姉さんはくすっと笑って僕のおでこにキスをした
「毎晩寂しくなるんでしょ?」
「ん、、、そんな事ないよ」
「遠慮しないで毎晩一緒に寝てあげるよ」
姉さんと母さんの愛情はやっぱりちがう
姉さんに抱き締められるとすごく落ち着く
「いい?お姉ちゃんの言う事聞きなさい?ね?」
「うんっ、、」
「ん、いい子♪」
ずっとこのままがいい
このまま抱き締められていたい
でもそれじゃ姉さんを守れないよ
だから強くならないと
強くなるっていってもどうすればいいか分からないけど・・・
まずは自分を持つ事だと思う
僕は流されすぎだから
「瑞希くん、私は君に甘えてもらうと癒されるんだよ・・・だから遠慮しないでね」
「うんっ、、」
眠くなってきて
昔もこうされて寝た事もあったんだろうな
僕は心地よい眠りに落ちていく
姉さんも静かに寝息をたてはじめ・・・
二人は眠りの中へ・・・・
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