彼に脅迫・・・というか告白されて次の日、瑞希くんの様子がおかしくって少しひやひやした
見られてるはずないし
・・・うん、、そのはず
見られてたら怒ると思うし
仕事に向かう時、すこしドキドキしていた
彼に会ったらどんな顔すればいいんだろう
好きになる努力、してみるか・・・
でも私は瑞希くんが好き
好きで好きで狂おしいほど愛してる
でも弟
許されない、報われない
私は知ってる
世界を見てまわったけど
すごく苦しんで一緒になった血の繋がった夫婦
彼らはいつになっても罪悪感を感じて生きていた
「他人だったらよかったのに」
って・・・
私も夢がある
幸せな家庭でお母さんになりたいって
瑞希くん・・・どうしよう
車を止めてスタジオに向かう
都内はすこし肌寒さが感じられる季節
人混みは流れる川のよう
「おはよーございます!」
挨拶するとスタッフたちがにこやかに挨拶を返してくれる
尊敬されるほどできた人間じゃないけれど
写真の事になれば誰よりも輝いているつもり
休憩室のドアを開けた
西野くんがいてドキっとしてしまう
「あ、先生、おはようございます」
「お、おはよ、、」
おはようを言うのは二度目
ついさっき朝、一緒のベッドで夜を明かした
・・・生々しい感触がよみがえる
挿入は許してないけども
仕事に取りかかる
私は自然の風景や動物の写真をとるのが一番好きだけど
ご飯を食べるにはあれこれ言わず稼ぐしかない
モデルさんを撮るのだって誰より上手くなりたいし
「はいはい♪いいねー♪最高っ♪その笑顔に胸がきゅんきゅん♪」
やっぱり笑顔の女性は皆、素敵
休憩時間、中庭が見える待ち合い所の椅子に座る
瑞希くんにメールをした
なかなかかまってあげられなくてごめんね?今度二人で遊びに行こうね
って
機嫌悪いのは期末テストが近いからだと思うし
すこし気晴らししてあげなきゃな
メールを送信してため息
「先生」
「ひっ!?」
西野くんがお弁当を持って私の隣に座った
「そんな驚かなくても・・」
「い、いやぁ、、あ、お弁当・・」
「先生のぶんもありますよ」
「わー、サンキュー、気が利くね」
コーヒーで乾杯してお弁当を食べた
瑞希くんのお弁当食べたいなぁ
あの美人先生とお昼をご一緒してるらしいけど
あー、嫉妬心がぁああ!
瑞希くんが大好き
誰にも触れさせたくない
でも、否定しなきゃ
こんな気持ちいけないよ
瑞希くん・・
会いたいよ、好きだよ
※元投稿はこちら >>