二人で抱き合ったまま泣いていると
西野さんは何も言わずその場を去った
「姉さん・・大好き」
「私も・・瑞希くん」
姉さんが涙をながしながらおでこをくっつけた
「・・・しよ?」
「うん?」
「えっち・・しよ」
「うんっ」
二人で結ばれる
興奮よりも幸福感のほうが大きかった
僕は母さんに習ったように姉さんの体をほぐした
姉さんの性器を見るのは初めて
罪悪感もなくただ繋がりたい衝動に突き動かされて
挿入して
うっすら血が流れ出た
「いっ・・・たい」
「え・・・・・え!?姉さん?」
「彼とえっちしたとでも思ったの?」
「ち、違うの?」
「入れるのはなんとか避けてた・・・」
「姉さん・・・」
姉さんは潤ませた目で僕を見つめ、微笑んだ
「初めては好きな人がいいもん、大好きな瑞希くんがいいもん、、、」
もう嬉しくて嬉しくて
ただ時間を忘れて体を重ねた
朝になっても
昼になっても
夜になっても
お互い仕事と学校の事は頭になかった
ただ相手を求めて
欲しいまま、求めつづけた
大分落ち着いてきたのは三日後くらい
電話が鳴りっぱなし
姉さんが電話に出ると学校からだった
とりあえず適当にごまかして済ませた
「あー、私はちょうど休みだったからよかった」
「姉さんずるいよ!」
「運がよかったのさ!」
姉さんが白いシーツを体に巻いている
それがすごく神秘的に見える
女神みたい・・・
姉さんが僕にキスをして涙を流す
「悩んでて・・・他の道もあるのかもって思ったけど、やっぱり辛すぎたよ」
「姉さん、自宅に男連れ込むなんてすごいね」
「へ?」
「僕、西野さんと絡んでるとこ見ちゃいました」
「あわわわ、、、」
「いっぱいキスしてたね」
「ご、、、、ごめんなさい、、、」
僕ははっきり決めた
「姉さん」
「は、はい!、、」
「僕は姉さんを世界一幸せにしたい!そうしたい!」
「う、うぅ、、、嬉しいよぉ、、とろけちゃうよぉ、、」
抱き合ったまま
温もりは心地よくて
ずっとこうしてたい
「瑞希くん、私ね、言わなきゃいけない事がある」
「ん?なに?」
「私たち・・完全に姉弟なんだ」
「え?」
姉さんが涙をぬぐって真剣な目をする
「私も不倫相手の子供・・・母さんは父さんと結婚する前から不倫してた」
「はは・・・」
「昔、気になってDNA鑑定してもらったんだ・・・そしたら父さんとは血が繋がってなくて父さんに問い詰めたら・・・そう言われた」
「姉さん・・・」
「それでも一緒にいてくれる?」
「うんっ!もちろん!」
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