保護者面談のお知らせの紙を受け取った
担任の先生が面談の説明をしている・・・あー、どうしよう
母さんはいないし
やっぱり姉さんに来てもらうしかないのかな
でも仕事で忙しいしなぁ
「瑞希、お母さん亡くなったんだろ?どうするんだ?」
野球部の子が心配そうに聞いてきた
僕は微笑んで
「なんとかするよ、心配しないで、ありがとう♪」
「う、うぅ、お前はなんてけなげなんだ!俺がお前の保護者になってやる!」
「や、やだよ、、、何言ってんだよ!」
「そこ、うるさい!」
先生に叱られた
あー、どうしよ・・・
クラスの皆にはそれとなく母さんが亡くなったことは話した
それから皆、気をつかってくれてる
ありがたいなぁ、いい人たちに恵まれてるよ、僕は
帰宅すると姉さんがパソコンで写真の編集をしていた
うわ・・・女性のヌード写真だ
姉さん、こんな写真もとるんだなぁ
「あ、おかえり、瑞希くん」
「姉さん、その写真」
「んー?あぁ、きれいな体でしょ?私、女だけどエロスを感じちゃうよ♪きゃあ、、、」
姉さんが自分で言って自分で照れている
さて、話はしてみるか
たぶん仕事があるから無理って言われるだろうなぁ
夕飯を食べ終わる頃
「今日は私がお皿洗いしてあげるぅ、、」
「ね、ねぇさん?」
「なに?ん、、、また?朝してあげたでしょ、我慢しなさい、、、」
「ち、違うって!」
最近毎朝口でしてもらっています・・・・あー!そんなのどうでもいいから!
保護者面談のお知らせの紙を姉さんに渡す
「ん、おーけぃ」
「え?」
「行くよ、この日は空いてたからね」
「ほんと?」
「うふ、本当だよぉ」
姉さんが頭をなでて僕に微笑む
「保護者としての責任は果たすよ」
「姉さん・・・」
うるっときてしまう
もう、家族なんだね・・・
「・・・・の、かわりといっちゃなんだけど」
「え?」
「冬休みにお手伝いしない?」
姉さんがもじもじしながら一枚の紙をくれた
「えと・・・?撮影の助手のバイト募集?」
「私のそばでお茶くみとか荷物持ちしてほしいの、ね?だめ?」
かわいくお願いされる
あー、抱き締めたい
バイトか・・・
「高校生はバイト禁止なんだよ」
「うぅ、まじか、、、」
姉さんが涙目になる
どーしよ
「ボランティアって事にする?そしたら姉さんの手伝いできるよ」
「やぁ、、、瑞希くん頭いいっ」
抱き締められて頭を撫でられた
あー、幸せ
大好きな人がいっぱい甘えさせてくれる
母さんにされてもなにも感じなかったのに・・・
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