ひろいひろい草原
そこにシマウマの親子がいました
シマウマの父親と母親は仲良しで長く連れ添い一人の男の子が生まれました
シマウマの子供の名前はシグと名付けられました
「おかあさん!おとうさん!」
シグは甘えん坊で誰にでも好かれる子供でした
おかあさんは優しくてたくさん甘えさせてくれて
おとうさんはのんびり屋ですが勇敢で家族を守るためならどんな事でもしました
シマウマたちは群れで行動します
たくさんの群れで動けば安心できるのです、怖い怖いライオンから身を守るため
シグはいつものようにおとうさん、おかあさん、群れの仲間たちとふわふわやわらかい草を食べてお腹いっぱいで幸せを感じていました
しかし誰かが叫びました
「ライオンが来たぞ!」
みんなが一目散に逃げ出します
シグもおかあさん、おとうさんと逃げだしました
怖い怖いライオンは追いかけてきます
仲間が食べられてしまいました
シグはそれを見てびっくりしてしまい
足をくじいてしまいした
立てないシグをおかあさん、おとうさんは気付かないで走りさってしまいました
「だれかたすけて!」
シグは叫びました
けれども皆、逃げるのに必死で
シグの声は誰にも届きませんでした
怖い怖いライオンはこちらに近づいてきます
「美味しそうな子供ね」
女の子ライオンがペロリてしたなめずりをしました
シグはもうダメだと思いました
「待て」
ふさふさのたてがみが生えた立派な男の子のライオンが近づいてきました
「俺は満腹だ、そんな子供は食いたくない」
シグに近づいた男の子のライオンは器用にシグを起こしました
「運が良かったと思え」
シグは怖くて震えました
女の子のライオンはすこし首をかしげています
「・・・どうして食べないの?」
「俺の意見が聞けないのか?」
「ごめんなさい・・・」
「先に帰れ」
女の子のライオンたちは先に帰っていったようです
「・・・・怖いか?」
「うん・・・」
「・・・親はいるのか?」
「うん、おとうさんとおかあさんがいる」
「・・・ライオンは満腹だと寝るしかないたいくつだから話相手になれ、なれないなら食べるぞ」
男の子のライオンはシグの隣に寝転びました
怖い怖いライオンの気まぐれでシグは助かりました
シグはライオンとお話をする代わりに命を奪わないと約束されました
シグはライオンとこわごわしながらお話をしました
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