ごうごう風が唸る音で目をさました
僕は姉さんの胸に抱かれたままだ
あー、恥ずかしい
昨日は・・・いや、正確には今日か、いや昨日・・・
あーもうどっちでもいい!
しちゃったんだ
フェラを・・・姉さんに教えちゃったんだ
こんな事しちゃいけないのに
「瑞希くん・・・おっはー」
「古いね・・姉さん、おっはー」
「きゃあ、、かわいいっ♪」
苦しいぐらいに抱き締められて罪悪感が少し消えた
二人で時計を見て顔を見合わせた
「え、夕方?」
「え?」
「ええっ!?」
「なんでぇ?」
それだけ寝てしまったって事か
せっかく姉さんとイチャイチャしながら休日過ごせると思ったのに・・
「瑞希くん、お腹空いたね」
「すぐになんか作るね」
「ふふっ♪」
「なに?」
「エプロン似合うなーって」
「・・・、、、」
そっぽ向いて料理を始める
姉さんがキャアキャアいいながら抱きついてくるけど恥ずかしいから無視
「顔赤い♪」
「うるさいなぁ、、」
「好き好きっ、、」
「おとなしく座ってなさい、、」
「はーい♪」
さて、夕飯?を食べた後
なんだろう、寝ればいいのかな
なんてゆーかまだ外は風が強くて・・・
「瑞希くん、今日も一緒に寝よ?」
「え・・・あー、、、」
「ダメ?」
「わかったよ、、うん、、」
その日は普通に寝ました
キスは・・・したけどね
さて、学校
窓ガラスが割れてたりして大変だった
補修作業の業者の人たちが忙しそうにしている
授業がはじまって
なんとなく夜の事を思い出しては恥ずかしくなる
「瑞希?エロい事考えてんじゃねーぞ、集中しろ」
「し、してねーよ!ばか!」
隣の席の子が僕をいじってくる
あぁ・・・でも胸がいたいのは姉さんとしたから
大好きな人でも
血の繋がった姉さん・・・
授業を終えて帰宅する
姉さんからメールが入っていて仕事で二、三日帰れないと
あー、また寂しいや
僕、このままじゃいけないよね
姉さんの言ってた事を思い出した
僕にもなにか熱中できるものを見つけないと
このままじゃ姉さんに執着して迷惑をかけてしまう
ふと、西野さんに名刺をもらったのを思い出した
僕は母さんの作った美しい作品なら
それを撮ってもらうのも悪くないな
自分の事を作品だなんて狂ってる
僕もおかしくなっちゃってるのかなぁ
西野さんに電話をかけた
一人でいるとつぶれちゃいそう
「瑞希です、西野さんですか?」
「電話ありがとう!どしたの?」
「モデルの件、お話聞かせてほしいんですけど・・」
一歩踏み出してみよう
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