写真というものはアナログからデジタルに変わったがこれから何世紀たとうと、基本的に人が判断して撮影するという事に変わりはないわけで
これから業界を盛り上げていくにはどうしたらいいか
などなど真面目な話ばかり
どーしたもんかな
僕と姉さんだけポツンと孤立している・・・姉さんが耳元でひそひそと
「瑞希くん」
「なに、姉さん」
「・・・お部屋にこもってイチャイチャしない?」
「めっ!」
「・・・うー、、、」
小声でよかった
聞かれてたらまずい事言わないでほしい
「桂さん、一緒に食べませんか?」
「・・・・遠慮なくお邪魔する」
桂さんも暇そうだしよんでみた
三人で鍋をつつく
「ねぇ、明日の予定は?」
「・・・手帳に書いてあるだろ」
「ほんっとに君は愛想わるいねー!ファミレス行ったら即日クビだよくびっ!仔犬のようにもっと愛想をふりまきたまえ!」
「・・・丁重にお断りする」
あー、口喧嘩はじまった
でも賑やかで楽しいなぁ
「君、ちょっといい?」
ちょいちょい手招きされた
なんだろうか
メガネをかけたインテリ系のお兄さんだ
「西野っていいます」
「あ、境瑞希ですっ」
「彩花先生の弟さんだよね?」
「はい・・・え、先生?」
「あ、まぁ、僕のほうが年上なんだけど、ずっと目上の人だからね、君のお姉さんは」
姉さん、やっぱりすごい人なんだなぁ
「君、ルックスすごくいいね・・・・かなりの美形じゃないかな」
「え?いえ、そんな、、、」
「君のような容姿の子はなかなか見かけないよ、しぐさが女性らしさも男性らしさも、どちらもあってなかなか神秘的だよ」
西野さんが腕をくんでうんうん唸っている
そりゃ、僕は母さんの作り上げた作品なわけだし
男性的な面を結構否定されたせいか、女っぽくなったような・・・
いや、母さんの事はもういい
「うん、いいね・・・君を撮ってみたい」
「え?」
「モデルになってみない?」
ふいに後ろに重みを感じて
振り返る
姉さんが僕の首に腕を回してきた
背中に胸があたる
やわらか・・・い、いやいや!いまはダメだよ!そんな事より!
僕がモデル?
「西野くん、いけませんよ?モテないからって私の弟をたぶらかそうったて」
「勘違いなさらないでください、先生・・・・あと俺はモテないわけじゃないですから」
「瑞希くんをモデルにするだって?姉さんは許さない!」
「ダメですか?」
「ダメですとも!」
モデルかぁ・・・
なんか恥ずかしいからやだなぁ
目立つのも苦手だし
でも・・・いや、ダメだ
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