学校から帰宅する彩花さんがゴロゴロと暇そうに寝転がっている
「姉さん、暇そうだね」
「いや・・・けして暇ではないのだよ」
「暇そうにしか見えないんですけど」
「来週、写真展があるんだよ、それくらい察したまえ」
「・・・落ち着かないんだね」
姉さんと好き合って抱き合った夜から1週間ほどたった
なるべく我慢してああゆうことはあれっきりで
まぁ、僕はテスト勉強しないと
「瑞希くん!」
「なに?姉さん」
「うー、、、君に姉さんと言われると癒されるぅ」
また膝をついて抱きつかれた
なんだかどっちが年上か分かんないよ、姉さん
僕は姉さんの頭を撫でた
「どうしたの?」
「にゃー、、、おいしいカレーが食べたい・・にゃ」
「えー?猫にカレー食べさせられないなぁ」
「うぐ、、、すんません、いい歳して」
「姉さんかわいい、じゃ、少し時間ちょうだい」
「うはぁ、、、」
あー、そうだ
桂さんから聞いたっけ
大事な予定が近ずくと彩花はめんどくさい女になるって
ま、普段からちょっとめんどくさいけどね
カレーをトントン作っているともう午後7時
時間が立つのは早いなぁ
あとは煮込むだけだ
都内に住んでるならお店に行けば楽なんだけど
「瑞希くん、ナンも食べたい」
「ん?わかったよ・・すぐ作れるから」
「・・・う、、いい弟を持ってお姉ちゃんは幸せです」
ちょっといたずらしたくなって近づく
「あのさ、、、少しごほうびちょうだいよ」
「え、、、?」
いたずらってほど余裕はないかも
姉さんを抱き寄せて目を閉じる
唇が触れて・・・それからうっとりするような鼻息
まだ舌を絡める勇気はない
顔を離すと真っ赤になった姉さんの顔
「ごちそうさま、、」
「・・瑞希くんにリードされるとは、、」
「はは、、座って待っててね」
やっぱり心にチクチクくる罪悪感
半分血が繋がっているだけなのに
きっと他人ではこんな事ないんだろうなぁ
煮込み具合を見つつ
やっぱりもっと欲しいなって思う
どうなんだろう
姉さんは将来結婚して幸せに暮らす・・そんな未来を奪っちゃいけないんだろうか
僕はやっぱり身を引くべきだろうか
近親恋愛なんて報われないもの
でも、姉さんが言ってたように結婚できなくても夫婦になってひっそり暮らす事もできるのかもしれない
僕はどうするべきかな
「・・・・そんな事よりカレー見てなきゃな」
あー・・・・なんか悩みごと増えた・・・・
けどやっぱり幸せです
※元投稿はこちら >>