朝起きたら彩花さんがいなくて
まわりを見渡す
机に着替えが置いてある
とりあえず着替えよう
やっぱり服についちゃってる
あー・・・・恥ずかしい!
昨日、あんな事しちゃったんだ
姉さんと・・・・しちゃったんだ
すこし罪悪感を感じる
でも父親が違うって事で逃げることができて
母さんとするよりかはいくらかマシだ
ばっちり血の繋がった姉弟じゃないんだし
好きになってもいいよね・・・
着替え終わると後ろに人の気配
彩花さんがそっぽを向いて立っていた
「あ、お、おはよ・・・」
「み、瑞希くん・・おはよ」
「朝御飯・・・作るね?」
「う、うん、、、」
ぎこちない空気
なんだかいちいち恥ずかしくってやりにくい
「あ、姉さん醤油ある?」
「うん、はい・・ぃ、、、、」
醤油の小瓶を手渡された
手が触れてしまって二人ともすぐに離れた
意識しすぎだろ、僕も姉さんも・・・
「・・・いただきます、瑞希くんの作る朝御飯は最高っ」
「姉さんのために美味しく作ったんだよ、いただきます」
「ん、、、もう普通に姉さんって呼んでくれるようになったね」
「あ・・・うん、、」
なんだか流し込むように朝食を終えて
自分の部屋に戻った
着替えて学校に行く準備をする
昨日の彩花さんの唇の感触・・・やわらかかったなぁ
あれが好きな人とするキスかぁ
・・・・・ドキドキしてきた
いや、しちゃいかん!学校!しかもテスト前!
部屋から出てすぐに玄関に向かう
「あれ、もう行くの?」
「ん、、、えと、、、うん」
彩花さんが僕の袖をつかむ
どうしよう、足が動かないや
「もうすこし時間あるでしょ?私もお昼から仕事だし・・・その、て、テレビ見てようよ」
「あ、うん、、、」
すっごくドキドキしたまま二人でソファに座る
「昨日・・どうだった?気持ちよかった?」
「ねえさん!朝からそういう事聞かない!」
「う、、、でも聞きたいよ」
「き、気持ちよかったよ、、、、」
「あ、、、そっか、、よかったよかった」
彩花さんがすこし間をつめてくっついてきた
ドキドキが激しくなる
「あのさ・・・真面目な話」
「ん?なぁに?」
「世界中まわって、いろんな人を見てきた・・・・いろんな夫婦がいたよ・・・血のつがった夫婦もいたりして」
「え・・・・」
「穏やかにひっそりと暮らしてた・・・二人ですごく幸せそうにね」
彩花さんがきつく抱き締めてくれた
「君も私も・・・将来の相手は分からないよ・・・でも今はさ、好きな人に好きっていっぱい言おう?特別な時間なんだよ・・」
僕は・・・
やっぱりこの人が好きだ
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