おかえりなさいと結愛が微笑んで迎えてくれる
カバンを渡してスーツを脱いで楽な服装になる
もう新婚夫婦みたいだ
「結愛、夕飯なに?」
「ん?わしょくー♪」
「和食か、なんぞや」
煮物や焼き魚
よくできている
食事が終わると結愛はぽんぽんと膝をたたく
「おいでー♪」
「お?逆だろう・・・」
「娘に甘えなさい♪」
「じゃ、遠慮なく!」
結愛に膝枕してもらう
最高の癒しだ
「おとうさん・・・かわいい」
「お父さんは恥ずかしいぞ」
「へえ?恥ずかしいの?」
「おう!」
「かわいい♪」
なんだろうか
昔から年下の女性にも頭を撫でられたりする事が多かった
まだ俺は母性に飢えてたりするのかなぁ
女はそういうの敏感に感じとるみたいだし
結愛に頭ナデナデされるともうたまらん・・
「おとうさん、ハゲないね」
「エロいからな」
「ん?えっちなオジサンだとハゲやすいんじゃないの?」
「俺は特別だ」
「意味わかんない」
ほっぺたをつねられて
結愛が微笑む
この幸せ、消えないでくれ・・・そう願った
「私ね」
「ん?」
「もし・・・他の人と付き合ったらどうなるのかなぁ、って最近考えるの」
「・・・・結愛?」
起き上がって結愛を見つめる
なんだかそわそわしている
「お、おとうさん」
「うん?」
「ご、ごめんなさい!」
「え?」
結愛は涙をぽろぽろ流して俺に抱きついてきた
「男の人と、デート・・・した」
ちょっとショックだ
だが、結愛も何か考えがあったのだろう
「ジムで知り合って、おしゃべりしたら楽しくて・・・・デート、何回かしたの」
「うん・・・それで?」
「・・・手、つないだ」
「うん・・・」
「キス、されそうになった」
「・・・・うん」
結愛は涙を流して俺を見つめる
「逃げたの、私・・・怖くなって」
「乱暴にされそうになったのか?」
「ちがうの・・・おとうさんじゃなかったから」
「俺じゃ・・・ないから?」
「うん・・・」
結愛は俺の胸に顔を押し付けてえんえん泣いた
「おとうさん以外嫌」
「結愛、泣かないで?」
「許して・・・お願い」
結愛も考えるんだろう
こんな関係は変だって
添い遂げられるのか不安だったのだろう
「許さないよ」
「あぁ・・・ごめんなさい」
「結愛は悪い子だね、お仕置きしなきゃ」
「ん、して・・いっぱいお仕置きして」
結愛をお姫様だっこして
寝室に運ぶ
もう戻れないとこまで来てるんだよ
俺も腹を決めたよ
結愛・・・・
愛してるよ
なんどもそう囁いた
彼女とずっと一緒にいよう
それが一番幸せ
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