岬先生が簡単な料理をつくってくれるようだ
「エプロンある?」
「はい、どうぞ」
「へぇ・・・なかなか可愛らしいエプロン使ってるね」
エプロン似合うな、この人
「せんせ、裸エプロン見せて」
「こら、殴るぞ?座ってろ」
「はい・・・」
おとなしく座って待っていた
しばらくすると雑炊が運ばれてきた
「暖まるよ、めしあがれ」
「ありがとうございます」
一口食べて体があったまる気がした
「さて、私は・・・」
「・・・・・」
「わかったよ、帰らない」
ため息をついて俺の横に座った
「変な子だね」
「・・・・それほどでも」
「褒めてないよ」
岬先生は俺をじっと見つめている
「きれいな顔して明るい子だと思ってたけど、ほんとは根暗なレイプ魔だなんて残念だよ」
「・・・うるさいです」
完食したのを見届けて岬は部屋を出ていった
しばらくして戻ってきた
「酔っぱらったから友達の家に泊まるって電話で言ってきたよ」
「・・・えっちする?」
「高校生ってほんっとに性欲の塊まりね・・・」
ため息をついたが微笑んで俺を抱き締めてくれた
「前から思ってたけど、意外に華奢なのね」
「筋トレはしてますよ」
「・・・・今日はさ、えっちは無し」
岬はベットの毛布をつかんで二人でくるまった
「君の生い立ち、聞かせてほしいな」
「・・・・嫌です」
「こら、聞かせろ」
ほっぺたをつままれて
ぽつぽつと話してみた
昔の事
ずっと寂しかった事
母の事も・・・
「・・・・あのさ」
「はい・・・?」
「・・・・いや、いい・・・とりあえず今日は寝なさいな」
「えっちは?ばらまくよ?」
げんこつされてにらまれた
「なんかもう聞きなれちゃって怖くない、体力無いんでしょ?ほら・・」
岬先生と俺は抱きあって布団にくるまって電気を消した
正直、興奮する気力も体力もなかった
数日後
俺は封筒に脅迫用にとった写真を入れた
岬先生にそれを渡した
「・・・・どういうつもり?」
「先生、ごめんなさい・・・・もう脅したりしません」
「・・・・」
岬先生はそれを受け取って
灰皿の上でライターであぶって燃やした
「・・・・これでようやくおしまいか」
「・・・・はい」
また寂しくなったら別の女の人と付き合えばいいし
岬先生は俺の胸ぐらをつかむ
「・・・こっちの番ね」
「へ?」
「私にした事、まるまる警察にしゃべられたくないなら・・・」
二人の顔が近づいて
唇がくっついた
岬先生とキスするのは初めてだった
「・・・私の愛人になりなさい」
「せんせ・・・」
こんな状況初めてだった
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