夕飯作るの久しいな
ここに越してきて歩がよく夕飯を食べにくるようになった
「これがね、ゆるふわツインテールです」
「・・・・おぉ」
結愛が髪型のセットを教えているようだ
「じゃ、歩さんもやってみ・・わっ?」
歩が結愛を抱き締めて頭を撫でている
すんげぇニマニマしやがって
うらやましい・・・・
「結愛ちゃん、かわいいなぁ」
「あのぅ・・・歩さんも」
「私はもうこれで幸せなの・・・・」
「えへ・・・」
結愛も歩の胸に顔を埋めた
くそ・・・なんか納得いかんぞ!
「おら、夕飯だ!」
あまあまな空気をぶったぎってみる
「お、ハンバーグ・・・・」
歩は肉食系女子だ
・・・・性格的には草食だが
まぁ・・・なんだ
ここに越してきてよかった
買い物も近くにデパートやスーパーがあるし
娯楽施設もあるし
なにより、歩がお隣さんだと結愛が喜ぶ
夕飯を食べた後も結愛と歩が楽しそうにおしゃべりしている
(。・ω・)キモ男は退いてくださいということですかそうですか
俺はパソコンを起動した
資格取得のために勉強中
別に昇進するには関係ないのだが、仕事が円滑になるかもしれないから取ろうと思った
コーヒーを飲んで一息
後ろから聞こえるはしゃぎ声にほっとひと安心
由利子といるときはこんな風にできなかった
結愛と二人で遊びに行ったりしてなんとか逃げていた
家族でゆっくりなんて・・・できなかったな
「おとーさんっ」
「おう?」
結愛が俺の首に手を回して抱きついてきた
結愛のおっぱいが背中に当たる
(*´∀`*)うは、幸せ・・・・
「ぜんざい作るけど食べる?」
「おぅ食べる、モチ8個入れて」
「メタボになるよ?」
「ならないさ、男前は太らない」
「ナルシストきもーい♪」
ナルシストで何が悪い!
とは言えなかった
歩とキッチンでプチ料理教室開催中か
今日は歩にベッタリだな
結愛も歩も大切な人だ
俺が守ってやらねばな
「じゃ、おやすみ」
歩が帰宅して
ようやく結愛と二人きり
「なぁ?結愛?」
「ん?」
「歩の事好きか?」
「うん、大好き」
「歩の事、お母さんだったらなって思うか?」
結愛はきょとんとして
しばらく間を置いてから
「ううん、思わない」
「そっか・・」
「私は・・・お父さんとお母さんとの子供・・そんな都合いい事思えない」
結愛は俺に抱きついてふぅっと息を吐いた
「ねぇ、えっち・・・したい」
「結愛・・・」
唇を重ねて
またひとつになる・・・
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