いい朝だ
気持ちよく会社に行けそうだな
結愛が朝食を用意してくれた
コーヒーと小倉トースト
生クリームたっぷり・・・・
(。・ω・)胃に悪い
「結愛・・・」
「だって・・・食べたかったんだもん」
結愛はもじもじしながら俺をツンツンつつく
「あまったから食べ・・・ん?」
「わーかったよん・・・ん?なんだ?」
「おとうさん、贅肉減った?」
「おう、筋肉増えたぞ」
「んー・・・」
なんか結愛は気に入らない様子
なぜだ!引き締まったボディ!なぜ気に入らない!
「筋肉やだ」
「え?なんで?」
「んー・・・おとうさんかっこかわいいし筋肉似合わないよ-」
「ガチムチマッチョを目指しておる」
「キッモい・・」
軽蔑の眼差しを向けられた
女は男に筋肉を求めるものだろうが!そうだろ?
「なぁ?どうなんだ?」
「私に聞かれてもなぁ・・・」
出勤前に歩にも聞いてみた
結愛はさっさと図書館に行った
歩は頬をぽりぽりかいて庭に植えてある花をさわる
「えっと・・・私が亮太と付き合って・・・その、二人で・・・えっと・・・してる時は」
「おぅ、たくましい筋肉に惚れたんだろ?おん?」
「いや・・・鍛えてるってわりには細いなーって・・・私も鍛えてたからそう思ったのかな?」
(。・ω・)・・・・俺のプライドガガガガがたくずれ
「大体さ、亮太って顔きれいでかわいかったじゃん・・なんか甘え坊のいぬみたいでほっとけない雰囲気の」
「違う!」
「だから年上の人妻さんと不倫して年上のOLさんのヒモになって貢いでもらったお金で車いじってたんじゃん?あぁ、そういえばまだ・・・」
「社畜は出勤する」
結愛に聞かれなくてよかった
若かりし頃の俺はクズです・・・・
いや・・・うん
筋肉万能だろ?
モテ要素のひとつだろ?
「どう思う、金山」
「まぁ・・・いいんじゃないですか?」
「だよな!」
金山はやはりなかなか分かる女だ
「ムキムキの女の子かぁ・・・うん」
「・・・・・」
女子社員の方々にもセクハラにならないように聞いてみた
結果、筋肉はあったほうがいいがガチムチマッチョは嫌だ
と・・・
なんだろうか、俺の努力は・・・無駄だったのか
帰宅
結愛は相変わらず俺に軽蔑の眼差しを向ける
「夕飯なに?」
「ん・・・」
きれいに筋肉という字が書かれたオムライス
「これ食べておとなしくなってね」
「はい・・・」
どうなんだろうか
俺は男らしいつもりだが
こんなもんなのか
あぁ・・・そういえば学生時代よく言われた
君は女の子の尻にしかれるタイプだねって・・・・
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