今日は結愛はバイト無しの日だ
仕事も終わったしそろそろ帰るか
「村田部長、ちょっといいかね?」
「あ、はい」
社長に呼ばれた
なんだろうか
社長室に入ってお茶を出された
彼とは古い付き合いだ
ずっと目上の人
俺にとっては父親みたいな人だ
社長は俺をじっと見る
まさか・・・結愛と会社でえっちしたのがバレたか?
いや!二回しかしてない!・・・・いや、三回か?・・・五回だったか・・・あぁ、やべぇ
結愛にこっぴどく叱られてもう会社ではしないって決めたのに
「いままでよく働いてくれたな」
「へ?リストラ?」
「話を最後まで聞け」
社長はお茶を飲んで一息ついた
「会社をつくってここまで大きくできたのはお前がいたからだ、亮太」
「あの・・・すぱっと言ってほしいです」
「そろそろ楽をしろ、君をもっと上の役職につかせてもいい」
出世か・・・嬉しいは嬉しいが
「俺はまだ42です、まだ現場を離れたくはありません・・・・それにまだまだですよ、社長・・会社はもっともっとデカくできます」
「・・そうか、分かったぞ・・・やはりお前は面白いな」
帰宅
昇給の話があった
それは喜んでもらう事にした
(。・ω・。)あんだけ働いたもん、いいでしょ♪
さ、結愛が出迎えてくれるぞな・・・・
「ただいまー・・・・ん?」
結愛は出迎えてくれない
居間に行くと結愛は頬杖をついている
金槌を持って
「お、おい?」
「ん?おかえり」
「なにしてんだ?」
結愛は目線をあるものに向けた
ブタの貯金箱だ
「割ろうか割らないか悩んでる」
なんだろう、ずいぶん年期のある古びた貯金箱だな
「わっちまいな、臓物ぶちまけろや!っていいながらね!」
「サイテー、キモい」
結愛はジト目で俺をにらむ
かっわいい・・・これだよ、ビールよりこれに癒されるんだよ
「結愛、夕飯は?」
「冷蔵庫に豚レバーあるよ」
「ごめんって・・・」
「ん・・・やきそば作ったよ、あっためて食べてね」
結愛が微笑んで指を指す方にやきそばがある
レンジでチンして結愛の隣に座る
「なんで割らないとダメな構造にしたのかなぁ」
「豚さんかわいい?」
「うん・・・かわいい・・・昔から貯めてたの」
「ほぅほぅ」
結愛は貯金箱を愛しそうに眺める
「いっぱい貯まったらおとうさんにプレゼントするつもりだったの」
「結愛、俺は最高に幸せな気持ちだぞ、さぁ割るんだ」
「うん・・割らない♪」
結愛は舌をベッと出した
かわいい奴め・・・
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