勢いで歩を家につれてきた
玄関扉の前で固まってしまった
「あの・・村田くん?」
「歩、勢いで連れてきてごめん」
「・・いいよ、私も来たくてついてきた」
歩が玄関を開けた
母さんになんて言われるだろうか・・
「あら、おかえり・・お友だち?」
歩は帽子をとって一礼した
「胡宮歩っていいます、こんばんわ」
母さんはワナワナしている
(。・ω・。)やべ、俺やべぇ!
「なんてかわいいの!さぁ、おいで♪」
母さんは興奮ぎみに歩の頭をなでなでしている
「亮太くんもいいお友だち見つけたね」
「おっす・・」
とりあえず
食卓に並んだハンバーグなどなどを見て歩が一言
「わ・・おいしそう」
「さぁ、たーとお食べ♪」
母さんが歩の頭を撫でた
なんだろう、この感じは新鮮だが懐かしい感じだ・・
歩はハンバーグを食べて幸せそうな顔になった
かわいいなぁ・・
「お母さん、おいしいです」
「あらそう?うれしいわぁ」
母さんもかわいい・・
(。・ω・。)俺マザコンすぎるな
もう七時か
そろそろ歩を送らねば
歩の事情はこっそり母さんに話した
「うむ、承知した」
「あまり傷つけないようにしてくれよ?」
「うんうん♪あの子が将来私の義娘になるようになるべく努力します」
「ちょっ!?」
母さんはからかうような感じで俺のほっぺたをつついた
「好きなんでしょ?」
「うん・・一目惚れ」
「女の子には優しくね、さ、送ってきましょうかい」
母さんの車に乗った
ごく普通の軽自動車
母さんは車に疎いのだ
「歩ちゃん、道教えてね」
「はい、お母さん」
(。・ω・。)歩、後部座席に座れよ
俺、一人ぼっちじゃん
ついた
歩の家
親のいない子供を育てる施設か
なんだか真新しいきれいな施設だな
歩は車を降りて一礼した
「歩!明日またな!」
「あ、うん!また!」
歩が手を振って俺も手を振った
あーあ・・行ってしまった
なんかもっと一緒にいたいなぁ
「両想いですな」
「え?」
「たぶんね?」
母さんがにまにましてる
なんだよ、笑うなよ・・恥ずかしいな
「告白したら突き放されたぞ・・気持ちは嬉しいって言ってたけど」
母さんは指をたてて横にふったチッチッと・・甘いって事か
「雰囲気もなく告白されたらそうなるよ、今度はたっぷり時間をおいて雰囲気作ってから告白なさい」
「おっす・・」
「じゃ、帰ろっか♪はぁー楽しみ」
「なにが?」
「二人の結婚式♪」
気がはぇぇ
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