夕方に歩と近くの空き地で待ち合わせ
(。・ω・。)別におしゃれしなくてもいいよと言われたのでジャージで来た!
なんか・・歩は俺に気がないなってかんじだ
ただの友達的な
「お待たせ」
「おう、待った」
歩は大きな鞄を開けて中から色々取り出した
「さっそく練習しよう」
「ん、おらワクワクしてきた!」
歩が見たことない形の車体のラジコンとハンドル型のコントローラーを取り出した
「わ、すげぇ」
「私の自信作だよ」
「さっそく教えて!」
「操作は簡単、センスが一番大事」
「俺はセンスの塊だから安心しろ」
「うそつけ・・」
30分後・・
「・・・」
「うははは!すげぇ!楽しい!」
「・・こんなに早く扱える人ははじめて見たよ」
「ゲームでハンコン使ったり爺ちゃんの軽トラ乗ったりしてっからな!ひゃほー」
ハンドルを右に切れば右に曲がる、アクセルブレーキは押す強さで調整できるスイッチがついている
単純だ、だがなかなか難しい
でも・・楽しい!
「やっぱり私の目に狂いはなかった!亮太と組んでよかった・・」
「あ、亮太って言った?」
「ん・・聞き違いだよ」
「えー?」
「・・・・ちょっと車体戻せ、調整するから」
歩は俺に背を向けた
ぶっちゃけ歩と付き合いたいが・・告白してみっかな
「なぁ、歩」
「なんだよ」
「俺と付き合え」
「っ!?やだよ!」
歩は顔を真っ赤にして俺の肩にパンチした
「お前なんかと付き合いたくない!」
「わ、分かったよ、ごめん」
歩はよっぽど驚いたのか顔が真っ赤だ
「・・・帰る」
「もう暗いしな」
「・・うん」
歩が鞄にラジコンをしまった
(。・ω・。)やっちまったな、気まずい
「村田くん・・」
「なんだよ」
「ありがと、その・・気持ちは嬉しかった」
「そ、そっか?」
歩は背を向けたまま帰ろうとした
俺は帰したくなかった
この子はなんかいままで付き合った女の子と違う
なんか・・違う
「あ、歩!」
「な、なに?」
「今日、うちの夕飯ハンバーグなんだ!来いよ」
「え?」
「その・・お前の親がいいって言うなら・・来いよ」
歩は微笑んで頬をぽりぽりかいた
「親・・いない」
「え?」
「私、施設で暮らしてるんだ・・親は昔どっか行っちゃった」
「・・・だったら来い、俺の母ちゃんのハンバーグうまいぞ」
「ちょっ?」
歩の腕をつかんだ
この手は離さない・・絶対に
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