ドアホンの受話器をとる
「どちら様?」
「ランエボ君治したからもらっていい?」
歩か、てかこいつは俺から何台車を盗めば気がすむのだ・・・
「待ってろ、今行く」
結愛は風呂に入らせた
俺は全裸
ジャージをぱっぱと着て玄関のドアを開けた
「おぅ」
「や、停電大丈夫だった?」
「まぁ、平気だ・・さぁ、俺の車返せ」
「明日返すよ、それより請求書」
「ん・・・・・ん?ん?」
歩がニヤニヤしてる
ゼロが四つくらい多い
「おま・・・たけぇ」
「あ、ごめん、それ書き間違えたやつ」
もう一枚手渡された
こちらは適正価格だ
「なぁ、夕飯食ってけよ」
「いいの?」
「ぼっちで夕食は嫌だろ?」
「ぼっちじゃねーよ!男の一人や二人、連れ込んでるわ」
歩が俺の脇腹をつねる
なんなんだよ・・・俺、よくつねられるな
さ、飯だ
今日はキムチ鍋
歩にガスコンロを用意させた
俺は調理
「結愛ちゃん、免許とった?」
「ん?もうすぐとれるって」
「ふふ、そうかそうか・・・ワタシのコペンをプレゼントできる日がもうすぐ来るな」
「俺のだろが!」
まったくこいつは・・・
「ん・・・これは・・・・キムチくさい」
「あ、結愛ちゃん」
「こんばんは、歩さん」
結愛が風呂上がったようだ
さっきまでエロいことしてたから若干ドキドキする
「結愛ちゃん、免許とったら車あげるからね?」
「わぁーい♪」
結愛かわいい・・・・
歩ふざけんな!
ま、結愛のために車をあげるつもりだったし別にいいんだがな
「結愛、コペンは2シーターだぞ?」
「ジブリ?」
「それはラピュタのヒロイン、座席が二つだけってこと」
「いいよ、お父さんが乗れればそれでいいもん」
結愛はにっこり微笑んだ
(*´∀`*)くっそかわいいしぬ!
「あ、歩さんも乗るときはお父さんトランク入ってね!」
結愛はモジモジしながら歩に抱きついた
照れ隠しか、美味い!美味いぞ!照れ書くし
「亮太にお似合いだよ」
「うるせぇ、歩・・・ほら夕飯食え!」
ぐつぐつ煮えた
6月・・・・まだまだ夏は来ない
食い散らかして歩は帰った
郵便物を見ていて封筒が出てきた
俺の会社・・・結愛宛の
ピンときた
「結愛、来たぞ」
「ん?なに?」
結愛に封筒を渡した
結愛はすぐ開いて中身を確認した
にっこり笑って俺に見せつけた
「採用っ!」
「うほっ!?」
「やった・・・受かった」
「そんなに俺のそばに居たいか、そうかそうか」
結愛は俺の横腹をつねる
「セクハラしないでね!」
それは約束できない!
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