頭の思考が停止した
結愛!?消えた?
「黒帯返上しなよ」
「え?」
「なに一人で焦ってんの?ほら、座ろ」
結愛は俺の手をひっぱる
いた・・・焦った
席に座る
バスはまだ空いている
「結愛?なんで?」
「えっとね・・じゃん♪」
結愛はカバンからゴソゴソとバイトの求人誌を取りだしニッコリ笑った
「ん?」
「見えない?」
「君しか見えない」
「・・・・ここ」
結愛は少し顔を赤らめながらある求人を指さした
俺の会社のアルバイト求人だ
「事務補助?」
「うん、バイトしたいし面接受けるの」
「だめ」
「なんで!?」
結愛はむっとして俺の太ももをつねる
くっそかわいいい!
「仮免もとってないのにバイトとかダメ!」
「とったよ」
「へ?」
「あと実技の授業がすこし残ってるだけ」
「学科もしっかり・・」
「東大の試験合格した頭脳の持ち主ですが何か?」
(。・ω・。)ふぇえ・・・
結愛は勝ち誇るように微笑んだ
バイトかよ・・・
しかも俺の会社で
事務・・・補助・・・だと?
結愛はやっぱり俺のそばにいたいようだ
「別にお父さんのそばにいたいからこのバイトに募集したわけじゃない、金山さんから色々教わりたい事あるしね、勘違いしないで」
「(*´∀`*)ツンデレはぁはぁ」
「きもい」
(。・ω・。)・・・・・
会社についた
てか・・・部長の俺がアルバイトの件聞いてないとかありえなくね?
結愛が受け付け嬢に話しかけた
「アルバイトの面接受けにきました、村田結愛です」
「はい、承っております」
俺は知らんかったぞ
受け付け嬢は俺をチラッと見て微笑んだ
なんだよ、誘ってんのか?
とりあえず俺は自分の部署に向かう
結愛は面接会場に向かう
同じ階だな
「面接がんばってきます」
「おう、がんばれ!」
結愛の頭を撫でてやった
受かるはずない
身内がいるんだもの
受かるはず・・・ない
「受かるはず!」
金山は察知したようで息を荒くしている
こいつがいるから受からないでほしい
「金山5分やる、企画書まとめろ」
「あい!」
仕事はできる女だがな
・・・うん、やっぱ心配だ
男女に仕事の能力差は関係ない
重要なのは責任をとれるかとれないか
責任をしっかりとれる女はなかなかいない
金山はしっかり責任をとる女
「結愛ちゃん、面接受かれ♪」
金山は超スピードで仕事を片付けていく
・・・やっぱ心配だ
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