歩がたまに家にくるようになった
前から来るが・・・まぁおとなりだしな
歩は結愛とキャッキャしながらテレビゲームをしている
(。・ω・)俺、ほったらかし
「歩、はらへった」
「ん?ピザでも頼むか?私もお腹すいたな」
「ピッツアか・・・そういえばお前料理できないよな、なんでだ?お前もなんか作れよ」
それを聞いた歩の表情が曇る
(。・ω・)え?地雷踏んだ?
「ごめん、帰る」
「お、おい?」
「・・・・ばいばい」
歩が早足で出ていった
俺・・・・まずい事した?
「謝りにいきなよ!」
「やだ、俺悪いこと言ってないし」
「はやく行けっ!」
「やだ!」
結愛の回し蹴りが飛んできた
素早く避ける
「しね!くそ親父!肥溜めに落ちてしね!」
「やだ、生きる!その表現ばっちいからやめなさい!・・・・・ん、じゃあ結愛夕飯作っといてくれよ?すこし話聞いてくるから」
「最初からそう言いなよ・・・・・ばか」
おとなりの家に勝手にあがる
歩の家は非常にシンプルだ
無駄な物があまりない
歩は俺を見てそっぽを向いた
「なに?」
「ごめん・・・」
「いい・・・今まで聞かれなかったから油断してた」
「お前と二人暮らししてた時は飯は外でアパートはヤル場だったしな」
歩は髪をくしゃくしゃして顔をかくした
「恥ずかしい思い出だよ・・・・バカみたい」
やっぱりかわいいよな、こいつ
歩の隣に座って頭を撫でた
「料理できなくてもお前はいい女だよ」
「ありがと・・・・・あのね、私包丁が握れないの」
「ん?俺のシフトレバーは握れるのに?」
「は・・・・?・・・・・・・」
歩はポカーンとした
んで、すぐに意味が分かったらしく
「ばか、しね、変態」
笑ってくれた
俺、こいつの笑顔が好きだ
「つらい思い出があったのか?」
「うん、でもいい・・・バカらしくなったから話さない」
「そうか?吐き出したかったら聞くぞ?」
「ん、いいよ・・・」
歩も家庭が不安定だったと聞いている
似た者同士なんだよな、俺も歩も
「結愛が夕飯作ってるから・・・おいで?」
「うん・・・わかった」
頭をナデナデする
やっぱりこいつはかわいい奴だ
家に戻ると結愛が小気味良い音で野菜を切っていた
「仲直りした?」
「ん?あぁ」
「ふーん・・・」
結愛、ジト目を俺に向けるな
勃起しちゃうだろ!
歩が結愛に近づいた
「結愛ちゃん・・・料理教えてほしい・・暇な時来ていいかな?」
「え?あ、はい!」
歩と結愛が親子だったら
普通にうまくいったのかな・・・・・・・・俺、また放置プレイか
※元投稿はこちら >>