帰宅
俺の家は一軒家だ
母さん一人の母子家庭
父さんは俺が若い頃早くにに亡くなった
母さんが一人で俺を育ててくれたのだ
いつか恩返ししてやりたい
「遅刻どうだった?」
「感想など聞かれてもこまります」
母さんはニコニコ笑いながら俺の前にカレーを置いた
「敬語かわぃい・・ほら、たーんとおあがり」
「猫みたいに可愛がらないでよ」
「やーだ♪」
ぶっちゃけ母さんは大好きだ
小柄ですごくかわいい
いつも側にいたい
初恋の人・・母さんだった
でも言えなかった
きっと困らせるだけだって思った
「母さん、テスト・・持ってきた」
母さんにテスト用紙を渡す
母さんはニコッと笑って俺の頭をなでてくれた
「よくできました!」
「う、うん!」
幸せだ、父さんがいなくてもすごく・・幸せ
土曜日
今日は休み
さぁ、朝から元気よく立ってる息子の相手でも・・
「亮太くーん」
「は、はぃい?」
母さんが電話の子機を持って俺を見ている
「三大欲求に溺れちゃ身を滅ぼすって偉い人が言ってたよ!はい電話!」
言葉が出ねぇよ
電話誰じゃ!
「もしもし?」
「あ、もしもし、亮太くん?」
お、歩の声だ
なんだろ・・
「何?なんかあった?」
「今日暇?」
(*´∀`*)デートフラグきた!!
「うん、暇!」
「じゃ、市民体育館に来て?」
「わかた!」
(*´∀`*)うははは!デート♪デート♪
毎月3000円のおこづかいでなんとか買ったおしゃれな服を着る
こっそり出掛けるか
母さんにバレると困る・・と思って抜き足差し足してたら後ろから頭を撫でられた
「あら、デートかな?いってらっしゃい♪」
「いてきま!」
(*´∇`)バレてた
市民体育館まで歩いた
まだ春だしそんなに汗はかかなかった
まぁ、これから汗だくになるかもしれんがな!性的に!
友達と話してると思春期男子なんて性欲の塊なんだなってつくづく思う
歩がいた
ツナギを着てハンチング帽をかぶっている
まるでピットインのクルーだ
ちょっとびびった
「あれ?なんかおしゃれさんだね」
「・・・歩もおしゃれだな」
「お世辞はいいよ、こっち来て」
歩ってなんかボーイッシュ?ってかんじだ
サバサバというかなんというか
体育館の中に入ると騒がしかった
全国ラジコン大会?
なんだこりゃ・・
「こっち、おいで」
「わっ?」
歩に手を引かれて・・体育館の中に入った
俺は固唾を飲んだ
その・・光景に
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