それはある9月の雨の夜でした。
いつものように男の車で一緒に出かけたはずの啓子から、帰りの足が無いから迎えに来て欲しいと電話がありました。
雅子はすでに子供と寝ており、私が車で迎えに行きました。
待ち合わせ場所に立っている啓子を見た瞬間に「男と何か有ったな?」と直感しました。それほど啓子の姿は寂しげだったのです。
車に乗るなり下を向いて涙を流す啓子。
私:「啓子ちゃん、どうした?」
啓子:「なんでもない」
私「だよな、言えないよな」
そんな会話の後、啓子に促され車を止めて啓子が私に抱きついて来ました。
「お兄さん、私ってそんなに魅力無い女?」
と言う啓子。
「そんなこと無いさ、おれは可愛い啓子ちゃんが大好きだよ」と言って啓子を抱きしめてキスしました。
舌を絡ませた激しいキスでした。
「これはヤれる!」と思いましたが、何故か本心とは裏腹に「さあ、みんなが心配するといけないから帰ろうか。大丈夫だよ、啓子ちゃんみたいな素敵な子は居ないから、もっと良い彼氏が見つかるよ!元気出して!」と家に帰って来ました。
帰って床につき、布団の中で「バカバカバカバカ俺のバカ!なんで据え膳食わんのだバカ!」と思いながらキスの、啓子の舌の感触を思い出しながら激しくオナニーした私でした。
やがて啓子にも縁があり結婚。
結婚式の前日に啓子が「あの時はお兄さんと間違い起こしても良いと思ったけど、お兄さんの優しさで踏みとどまった。今となってはお兄さんの優しさに感謝している。ちょっと残念だけどね。」と言ってくれた。
私も「本当は俺も啓子ちゃんと間違い起こしたかったけど、やっぱり雅子を裏切れないしね、お嫁に行っても啓子ちゃんのことは大好きだから、幸せになりなよ」とこれまた(良い兄貴)を演じてしまう私でした。
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