あの日から三週間が過ぎた今日、明美は営業部長に呼ばれた。
その訳は…
『最近どうしたんだ!昼間の連絡が疎かじゃないか?何故に出ない?何かあったのか!?』
『申し訳ありませんm(__)m』
『まぁ、いいが、君の評判が落ちるような行動をとらんように』
『はい、分かっております。』
『それから、地主の伊東さんが、今度マンションを建てたいそうだ。是非君にと連絡があった。』
部長は気付いてるのかも知れない。部長の視線が明美の身体に突き刺さった気がしていた。
『多少の事は眼を瞑る、あの爺さんの機嫌を損ねぬように。話は以上だ。』
明美は頭を下げ部屋を出た。
どうしたらいいの!?あんな事、誰にも言えない。更衣室に入り、両手で顔を覆い泣いていた。自分の身体を恨んだどんどんイヤらしくなって行く気持ち、隆司との事に始まり、源さん、島さん、今は地主の伊東に身体をさらけ出し、狂ったように悶える自分を制御できなくなっていた。
数日後、更衣室で作業服に着替えていると、清美が入って来た。明美の背中を見た清美が…
『何あんた背中どうしたの!?』
『えなんで』
『なんでって!このアザ何』
『まっ、まさかあんた!?』
明美は振り向き、静かに頷いた。
『嘘でしょ!?あんたにこんな趣味があったなんて』
驚く清美の顔を見つめ、泣きながら話した。
『仕事が終わったら打ち明けたい事があるの』
全てを話す決心をしたのだった。
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