翌朝、遠くから聞こえる物音に目を覚ました。隆司の声が、今日は友達と早くから出掛けると言ってた事を思い出した。
時計の針は…五時過ぎを指していた。
ベッドを抜け出した明美は…
・・こんなに早く何処に行くの?・・
・・釣りだよ…夕飯のオカヅになるかもよ・・
笑いながら話して出掛けて行った。
隆司を見送り、トイレで排尿した明美は…え自分の姿がショーツとパジャマだけなのに…はっとした。
今まで、こんな格好で隆司と接した事などなかったからだ。
・・だらしない母に見えたかしら?・・
隆司からのメールが届いた。
・・今朝の母さんの格好セクシーだよ(*′艸')でも、そのまま外に出ないでね・・
明美もメールした。
・・バカ(*`Д´)ノ!!!・・たくさん釣ってこーい・・
隆司とあんな事したから…平気でこんな格好で…
今日は土曜日…明美の仕事は土日もある…少し早いが朝食を済ませて出勤する事にした。
換気扇の事が気になったいた明美は、玄関をゆっくり開けて、誰も居ないか確認してから外に出た。もしあの声を聞かれて噂にでもなったらと思うと冷や汗ものだ。
鍵をしようとすると、家の電話がなり、受話器を耳に…隣の奥さんからだった。
とても仲良しの淑美さんが…
・・おはよ、ちょっと言いにくいけど…今後の為に話すけど…夕べ浴室で何かしてた?・・浴室の通路側から聞こえてたよ…あの声が…しかもはっきり言ってる言葉も・・
・・え何?嘘・・
慌てて言葉が出てこない。
・・隠さなくてもいいよ…誰だってしたくなるんだからさ、オナニーしてたんでしょ?・・
・・オナニー?・・
良かった、淑美さんは隆司とと思ってないみたいだった。
・・う、うん、でも聞こえてたの?・・
・・凄く聞こえてたよ…はっきりね、○○○こがとかね、誰にも言わないから…今後の為にね・・
そう言って電話が切れた。
明美は床に座りこみ、呆然としていた。ただ…隆司がその場に居る事など淑美は気付いていなかった。
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