ドアを開けると久しく見た顔・・
俺のお袋がたっていた
「お、どうしたんだ?」
「顔見に来ただけだよ、結愛の」
「来るなら連絡くらいしろよ」
「必要ない」
お袋はずかずかと部屋に入っていった
(。・ω・。)むかつくっ!
結愛はお袋に抱きついた
お袋は二コ二コ笑っている
昔っから俺はお袋が笑ったのを見たことがなかった
空手で優勝しても、学年トップの成績をとっても、結婚した時も・・
ただ一言
「そうか・・」
だけだった・・
結愛が俺の袖をぐいぐい引っ張る
「お父さん、おみやげ貰ったよ」
(*´∀`*)んはぁ・・なんて子供っぽい反応
いや、子供だからこんな反応か
しばらくお袋と談笑した・・・結愛が
俺と会話なんてしたくないって事だな
昔は胸が痛んだが今はべつにどうでもいい
母親に愛されなかろうが俺はまっとうに生きて・・はいないか
娘とセックスしてるのはかなり狂ってるかもな・・
お茶をすすりながらボーッと外を見た
たまに思う
母親ってなんなんだろう・・・
父親ってなんなんだろう・・・
母親って愛を無償で注いでくれるものじゃないのか?
結愛の母や、俺のお袋みたいな女は世にたくさんいるだろうが・・
俺はいい父親ではないだろう・・父親はどういう事をすれば正解だったのだろうか・・
動物の母キツネは子供をある程度育てたら噛みついて自分のもとから追い払う
動物の中では珍しくもなんともない行動
狩りを教え、愛を与え、痛みを与えて厳しい環境に送りだす
人間でそんな事をできるやつはいるんだろうか
寂しいから老後の面倒は見てほしい・・とか
親の余計な感情で子供もぐらついたりする
なんなんだろう・・人間って
俺はこの先、どんな父親でいればいいんだろうか
(。・ω・。)なんて哲学タイムで暇潰しっ!
暇だから結愛の作ったプリンでも食べるか
冷蔵庫を開けた
プリンがいくつか並んでいる
ひとつ手にとって眺める
マグカップに入っているうまそうなプリンだ
スプーンですくって食べ・・・
「おとうさん、それ茶碗蒸し」
(*´∀`*)!?
結愛が苦笑いしながら俺の手からマグカップを奪った
「ごめんね、茶碗蒸しは夕飯の時だそうと思ってたんだ」
「なんか、分かりにくかった・・」
「おとうさん、かわいい」
(*´∀`*)んほぉ♪♪♪
俺は結愛の近くにいて結愛をたくさん愛してやる、それでいい・・
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