朝・・目が覚めた
何時だ・・?
「お、おはよ・・亮太」
「お、おぅ・・歩」
歩はシーツで体を隠している
目を合わせず何かモニョモニョ言っている
「す、す・・すごく激しかった」
「お、おう・・」
「・・・うん」
なんだ、この童貞と処女の初体験の翌日みたいな空気は
「・・・仕事は?時間いいのか?」
時計を見た、まだ6時か
「・・一旦帰るよ」
「そ、そっか・・まだ時間があるならもう一回できるぞ・・」
歩がモジモジしながら言った
何歳だこいつは、かわいいな
「歩・・昨日の約束は守るから」
「うん・・期待しないで来世で待ってる」
「だから・・」
俺が言おうとした瞬間歩は俺の口を手で塞いできた
「今日、これっきり・・分かってる」
「歩・・」
「結愛ちゃん、待ってるよ・・はやく帰りな・・電話で酔いつぶれたから泊めたって言っておいた」
「わりぃな・・」
「・・キス」
「ん?」
「・・最後にキス・・して?」
「・・うん」
抱き寄せてキスした
いやらしさは無い
これでもうする事は無い
口を離すと歩は微笑んだ
「・・待ってる」
「ん?」
「あんたのバカみたいな約束守ってくれるの・・待ってる」
「・・おぅ」
「それまで・・友達」
「うん・・」
帰宅すると結愛が出迎えてくれた
裏切ってしまった罪悪感が胸をしめつけり
「おかえり・・お父さん」
「結愛・・ただいま」
「歩さんに聞いたよ、酔っぱらったんだって?」
「お、おぅ」
結愛が抱きついてきた
「・・私、ちゃんと留守番できたよ?褒めて?」
「う、うん・・いい子!」
結愛は嬉しそうに微笑んだ
「私、重荷になってない?」
「・・重荷?なってるよ、俺の心の上に乗っかってM心を興奮させる重荷」
「ばかぁああ!」
(*´∀`*)乳首きもちぃいいい!
結愛はかいしんの一撃を放った
「はよ、会社行ってきなよ!」
「お、おぅ、乳首もげた」
「うっさい・・」
スーツに着替えて朝食を食べた
やはりいとおしい結愛
「いってきます!」
「お父さん・・」
「ん?」
「はい、チョコ」
「ん・・・んっ!?んほぉ!!」
「うるさい!」
(*´∀`*)ヴァレンタインだたー!!
「朝に渡すとはツボを押さえてるな、結愛」
「ん・・はよ行け」
「うん、イクッ!」
会社に向かう途中、歩を見かけた
嬉しそうな顔をしていた
俺は約束を守る男だ
来世があるかは分からないけれど
約束・・守るからな、歩
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