マジにお願いされて。いったん血の気は引いたものの、私に降りかかった難題ではなく。実は、当事者たる田中と洋子ママの問題に過ぎない。
そう考えると、急速に気が楽になった。
一方、洋子ママはというと。普段のピアノ教室の先生然とした揺るぎない余裕や、自然に醸し出す独特のアメリカンフレイバーは、影を潜めていた。
いつもと違うドレッシーでシックな装いが、影響しているのか、その眉の辺りに一抹の憂いが、はっきりと感じられた。
「あの時の私って、今考えると凄く変。歪んだ嫉妬とノリノリのセッションが、ミックスされて・・ある種の高揚感に、自分を抑えられなくなっていたの。孝司の母親というより、発情したメスかな?」
膝のところで両手をキッチリと揃え、大きな瞳で私を見ながら、ため息をついた。やはり、罪悪感があるのだろう。あの時、セッションの一部と言っていたが、母子相姦には変わりはない。
「洋子さんの嫉妬って、僕の母と田中が、愛し合う仲であり、肉体関係にあるってことですか?」
「 そう。若い子なら、まだしもというか・・むしろ母親として、大歓迎なんだけど。」
「洋子さんの気持ちわかりますよ。自分と同年代の女に息子が夢中になっているのは許せない。事実、田中のアレは、私の母との度重なるセックスによって、黒光りするぺニスに変身しましたからね。
どうせなら、セッションにかこつけて。息子のもので突きまくられたかったというのが本音じゃないでしょうか?」
私の厳しい指摘にもかかわらず、洋子ママは、無言でこっくりと頷いた。
これだけのことを言ったからには、色好い返事をしなければならない。
「いざという時は、基本同行しますよ。」
「まあ嬉しい。健一さんって若いのに、実直だし、たよりがいがあって凄く素敵だわ。」
洋子ママの、沈みがちだった表情がパッと明るくなった。
「いいんですよ。洋子さんには、しっかりピアノを教えていただいた上に、一度だけですけど、ここがお世話になってますから。」
私は、わざと股間を指差した。
「あらあ、一度だけでごめんなさい。」
洋子ママが、頬を赤く染めた。
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