布団の中に入った加奈子は、大きな黒い瞳で、目の前の義男をじっと見つめ訊いた。
「少しは暖かくなった?」
「おかげで暖かくなったよ。
でもね、本当は何も着ずに身体を密着させるほうがもっと暖かいんだよ」
「そんな…」
「布団の中だから見えないし、下着は付けてていいから」
「…私、上…付けてないけど…」
義男はたたみかけるように「もちろんパンティは脱がなくていいんだよ。」
加奈子はもじもじしている。
「じゃあ、とりあえずそのままでいいから、
おじさんにぎゅっとしてくれないか?」
脱がずに済むとホッとしたのか加奈子は小さく頷き、義男の体に腕をまわした。
それを感じるや義男は、ぎゅうと加奈子を抱きしめた。
「ンッ」加奈子は小さく声を漏らした。
義男はしばらくそのままでいた。
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