結愛との関係はもちろん内緒だが他の事なら話せる
「結愛ちゃんってすっごくかわいいよね・・お人形さんみたい」
「俺の娘だからな!」
「ははっ、亮太くん親ばかー♪」
美樹はもじもじしながら俺を見つめる
「ね・・亮太くん」
「ん?」
「私、まだ亮太くんが好きみたい」
「俺をフッてサッカー部の男と付き合ったくせにー」
「へ???」
美樹は首をかしげた
「えっ?違うのか?」
「うん、付き合ってないよ!誰から聞いたの?」
「えと・・本人から」
「あは・・うそ・・告白されたけど断ったよ?」
「・・・俺、それ聞いて美樹と別れようと思ったんだった」
「わ、私も亮太くんが他の子に気があるって聞いたから・・」
「誰から聞いたね?」
「告白された子・・」
二人でぽかーんとなった
「あは・・すげぇや」
「じゃあ・・私たちもっと長く付き合えてたかも知れないんだね」
「・・・かもな」
美樹はすこし嬉しそうに微笑んだ
「亮太くんがよかったら・・私・・また付き合いたいな」
「美樹・・悪い・・」
「ダメ・・か」
美樹はしゅんとしてうつむいた
「今は娘が一番大事だから・・もう環境を変えたくない」
「・・・・」
「約束守れなくてすまん・・言い出したの俺なのにな・・」
俺はうつむいて頭を下げた
「チュッ・・・亮太くん・・大好きだよ」
美樹がキスしてきた
やわらかくて懐かしい感触
「美樹・・まずいって」
「個室だし・・バレないよ」
「いや、まずい・・ん」
あまり強くはねのけられない・・何度も何度もキスをしてくる美樹を・・
「好き・・好きだよ、チュッ」
「美樹・・ん、ダメだって」
「私・・忘れられなかったんだよ・・亮太くんのせいだよ・・責任とってよ」
「美樹・・」
「ホテル・・行こ?」
「ダメだって・・」
「初めては亮太くんにあげたかったけど・・・たくさん気持ちよくしてあげるから・・ね?」
行ってもいいか?
バレなけりゃ・・
ふと、結愛の笑顔が頭をよぎる
俺は何を考えている
俺のばか野郎!!くそったれが!!!!
「悪い、美樹、帰る」
「亮太くん・・」
「美樹・・俺は娘が一番大事だ」
「・・ごめんね、無理言って」
「すまない・・」
美樹と店を出た
「別々に帰ろう」
「美樹・・」
「お別れ・・ね?」
「うん・・」
「友達として・・仲良くしてね」
「うん・・」
「さようなら、亮太くん」
「・・・さようなら、美樹」
美樹は笑って去っていった
その時、電話がなった
結愛からだ・・
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