休日に歩の店でコペンを見てもらう事にした
寒くなってきたというのに歩はまだタンクトップだ
(。・ω・。)けしからん胸!!
点検中・・・
歩はパーツを見てまわっている
「歩、どうだ?」
「ダメ・・だな」
「・・・・そうか」
「だいぶ乗り回してたからな・・直すにしても製造中止したからパーツ取り寄せるにも手間がかかるし」
歩がコーヒーを飲んでため息をついた
俺はコペンのボディーを撫でるようにさわった
「もう・・乗れないのか、お前に」
「亮太・・」
歩が俺の肩をポンポンと叩いた
「また新しい車買いなよ、愛着もわくだろうし・・」
「この車買ったのは10年前か・・」
「長く乗ったな・・」
屈んでアルミホイールにも触れた
なんでこんな事で泣いてるんだろう、俺・・
歩も屈んで寄り添ってくれた
「いい歳してなさけねぇ・ ・かっこわるい」
歩が頭を撫でてくれた
俺はいくつになってもガキかよ・・
「人も・・車も・・どんな物でも大切にする亮太のそういう所、好きだよ」
「歩・・お前やっぱりいい女だな」
「う、うるせっ!車買うんなら早くしろよ!」
照れたのを隠すためにハンチング帽を深くかぶってそっぽを向いた
男は未練たらたらだな・・・
もう一度ボディーに触れた
「ありがとな、さよなら・・」
さすがに廃車にするところまでは見れない ・・
ここでお別れだ・・
歩の店でしばらく休憩・・・
コーヒーを飲みつつため息
「歩・・」
「なんだ?」
「胸揉ませて」
「ぶっ!」
歩がコーヒーを吹いた
からかいがいのあるやつだな
歩は顔を赤くして俺をにらむ、そしてまたコーヒーを飲んだ
「ご、午後から暇だから車でも見に行くか?」
「あぁ、いいかもな」
「すぐに決めなくても見るだけでいいよ、気持ちも変わるさ」
「かわんねーよ・・」
たかが軽自動車だが思い入れがあるとなんだかな・・
「失恋しても・・こんな感じだった」
「へぇ・・・私と別れた時も?」
「あぁ・・お前と別れた時もな・・しばらくチュッパチャップス見るだけで悲しくなったよ」
「あはは・・そっか」
歩は微笑んでまた俺の頭を撫でた
「亮太・・私・・」
「歩、俺だけはやめとけ・・いいやつがいるよ、きっと」
「・・・でも言うよ、私 亮太が好きだ」
「ありがと・・歩」
少し照れた・・
でも今は結愛が一番大事だ
結愛が一番・・・好きだ
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