歩に話して胸の重苦しさが晴れた
いつもはなんとかはしゃいでごまかして貯まっていた罪悪感も少し消えた
「歩、ありがとな」
「・・・なぁ」
「ん?」
「この秘密・・誰にも言わない変わりに私と結婚してって言ったらどうする?」
「・・・結愛とどこかへ消える」
歩は俺を見つめた
涙ぐんで俺の胸に顔をうずめた
「ごめん・・」
「まだ俺の事好きか?」
「うん・・どうしようもなく・・あなたが好き」
まるで少女のような顔だ
そっと歩の頭を撫でた
「悪い・・結愛が待ってる」
「うん・・」
「俺もお前が好きだ」
「うん・・」
「でも・・お前を選んでやれない」
「うんっ・・ぐすっ」
「悪い・・歩」
「うぅ・・」
泣きじゃくる歩
ぎゅっと抱き締める
「歩、来世・・出会えたら結婚しよ?」
「・・ばっかじゃない」
すこし微笑みながら俺の胸にパンチした
「来世は亮太よりいい男と結婚する」
「んな男いねぇよ」
「・・・今の台詞、忘れないから」
歩は俺の顔を見つめた
まっすぐな目で ・・
「結愛ちゃんがうらやましいな・・」
「・・・今日、遊びに来いよ」
「ん?」
「来いよ・・遊びに」
「・・・うし、気分悪いから今日は閉店しよっと♪」
きれいな顔で歩は笑った・・
結愛に電話した
「お前のパパさんを誘拐した」
「引き取ってくださるんですか?ありがとうございます♪」
「ひどス・・ケーキ買って帰るから待ってな、あと歩お姉さんも来るぞ」
「やった♪待ってる!」
電話を切った
歩は笑って俺を見ている
「かわいい親子だな」
「俺はかっこいいぞ」
「・・・・運転下手になってね?」
「つっこめよ」
帰宅した
結愛も簡単な料理を作ってくれたみたいだ
「おとうさん、きもい」
「なんだよ、いきなり」
「・・・・食べ方きもい」
「うるへい!」
ガツガツケーキ食ってなにが悪い!
歩は結愛の頭をナデナデした
結愛は笑って歩に抱きついた
「結愛ちゃんはいいお父さんがいて幸せだね」
(。・ω・。)結愛、デレるか?
「ん・・・はいっ!」
結愛はちょっと照れながら笑った
(*´∀`*)きゅーん
なんだかんだでクリスマスが終わった
今年はいいプレゼントをもらった
良き理解者・・
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